82話 ギラギラ
船に戻ってきた私とサバニャはスイさんに焚書の切れ端を回収したことを報告した。
「スイさん、焚書の切れ端は回収しました、でも私の体力が無いので後はお願いします」
「ああ、残りの焚書の切れ端はサバニャに伝えてもらう。まぁ私たちにも頼りになる仲間がいるからな」
「では頼みました……」
そう言って私は持ってきてあった寝袋に入り、本気で体力を回復しようとした。
「寝袋を持ってきてるのか……まぁいいか。サバニャって言ったっけ?残りの焚書の切れ端を見つけようか」
「わーい」
こうして私は戦闘の疲れを癒そうとした。だが一時間経った頃に目の前がやけに輝かしいように思えた。
「ん……?」
目を開けるとそこにはゴルゴンと青の鎧の子がいた。
(どうして二人は私を見てるんだ……?しかし鎧の反射で目が痛い)
「……起きたね」
「二人とも私を起こそうと光の反射で目をチカチカさせたのね……」
そういや青の鎧の子の名前を聞いていないと私の頭が知らせてくれた。
「そういや青の鎧の子の名前って何なの?」
「ラピドって呼んで」
「ラピドか、分かった」
「それでだが子の鎧を脱いでいいか?暑いし動きにくいしで嫌なんだ」
「良いけど……そもそもどうしてそれを着ながら私と戦闘したのよ」
「速さのリミッターをつけてやってたの、だから私は負けた」
(いやぁ……ゴルゴンの能力が勝敗を分けたんだよな)
ラピドが鎧を脱ぐとそこに現れたのは胸や腰をサラシできつく巻き付けた体だった。
「胸が締め付けられるから嫌いなんだよね、でも速さを出すのなら仕方がないけどね」
そう言うとラピドはサラシを緩めていき、モロ出しの状態になった。
「ちょっと!?急に裸にならないで!?」
「なら服か何かを持ってこーい」
私は先生に服は無いか聞きに行った。
「先生!何か服があれば!」
「服か……これでどうだ?しかしどうして服が今必須なんだ?」
「焚書の切れ端で呼び出されたラピドって奴が服を持って来いと」
「……なるほどな。ステラの後ろを見れば何となくわかる」
「後ろ……?」
私は振り向いた、するとそこに居たのは反復横跳びを高速で行うラピドだった。奇跡的に顔以外は速さで見えず、顔だけが辛うじて見える程度だった。
「わぁぁぁ!?!?」
「ほら、服だ。だからそのまな板を今すぐ隠せ」
先生は真面目に言っているが心の中では笑っている、そのような気がする。そしてラピドは服が破けないように速さを自身で制限していった。この技術はなんだかラゴニアに教えたらもっと成長しそうなのはここだけの秘密……
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