80話 独特な魔力
私たちは船に帰るとどうやって焚書の切れ端から出ている独特な魔力を感じ取るか考えた。
(魔力感知で探索するととてもじゃないが時間がかかりすぎる。だとしたら何か役に立つペンタグラムを覚えてるのは……)
「そうさ、サバニャがいるじゃん」
私はサバニャを呼び出し、焚書の切れ端を探すのを手伝ってもらうように頼んだ。
「サバニャ、焚書の切れ端を探してほしいんだ。できる?」
「ご主人の頼み事だったらチャレンジしてみるけど……焚書の切れ端ってどんなの?」
私は焚書の切れ端を合わせた焚書を見せた。
「なんだか独特だね~これならわかるかも」
そう言うとサバニャは四つん這いになった。
「それ自体の魔力は少ない、けど独特すぎる形だから島全体に私の能力を使えばサーチできる」
「しかし四つん這いになる意味はあるの?その方がサーチに気合が入るの?」
「うん」
サバニャは四つん這いになりながら回っていた。するとサバニャがとある方向を向いて動きを止めた。
「近くの焚書の切れ端だったら私が向いてる方向にあるよ」
「おっ、そうなの?」
「遠さとしては……この船速い」
(確かに船が進む速度が速い、サーチを妨げているのか)
「ならスイさんに船を泊めてもらうように言ってこようか」
私とサバニャはスイさんに船を少しの間泊めてほしいと頼みこんだ。
「スイさん、少しの間だけ船を泊めることってできますか?」
「どうして?トイレでも行きたくなった?」
「このサバニャが焚書の切れ端のサーチがしにくいと言っていて」
「分かった、少しだけ泊めるからその間にサーチをして」
船は少しずつ速度が落ちていき、最終的に止まった。
「これでサーチに集中できる、待ってて~さっきの焚書の切れ端をもう一度探す~」
サバニャは再び四つん這いになり、あたりを回った。するとサバニャは地面をガン見した。
「サバニャにはいったい何が見えてるんだ……?」
「この下にあるよ!?」
「何だと!?この下は確か何もなかったはず……」
「とにかく降りてみないといけないね……」
船から縄はしごが降ろされ、私とサバニャが地面に降り立った。
「サバニャ、どこのあたりに焚書の切れ端が?」
「真正面にある、けど動いてるね」
私は魔力濃度を高め、槍を出した。
(動いているとなると何者かが焚書の切れ端を所持したまま隠れている事になるか、戦う準備をしておくか)
「サバニャ、真正面に居るのは人間?」
「いや、人間じゃないよ、それに魔物でもないよ」
その時、草むらから出てきたのは青く光る鎧を着た何かだった。
(もしかしてゴルゴンの知り合いか?だったら召喚してみるか)
私はゴルゴンを召喚し、二匹の反応を見てみた。すると何かが分かっているようにゴルゴンは青の鎧にぶつかり、そして仲が良くなったように肩を並べたのだった。
「なんだか仲良くなってない?」
「良くなってるね~もしかしてこういうのって鎧をぶつけ合えばいいのかな?」
そう言いつつ私は焚書を開いてそれらしき生物のページを見つけようとした、するとその生物は私が戦っても負けそうな相手だということが分かったのだった。
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