78話 焚書だらけの図書館
馬車に揺られて数時間、私たちはスイさんの家にたどり着いた。
「それでどんな用件でここに?」
「飛行帆船で島に飛んでほしいんだ」
「へぇ、だからここに来たと」
「そうだ、魔王と仲がいい吸血鬼なら何か焚書の情報を持っているだろうと思っている」
「なるほど、焚書を手に入れたいと。いいぞ、乗り込め」
こうしてスイさんは焚書の旅に手伝ってもらうことになり、私たちは飛行帆船に乗り込んだ。
「この飛行帆船に乗るのは久しぶりだね」
「ああ、これで海を越えるんだからびっくりだ」
「それじゃ、全員乗り込んだことだし出航するよ」
飛行帆船が動き出し、私たちは空の旅を行うのだった。
「ねぇ、なんだかこの潮の匂いはなんだかさわやかだね」
「ご主人はこの匂いすきなの?」
「まぁ好きなのかもしれないね」
私とサバニャはそんな話をしていると横をワイバーンが素通りした。
「あれって鳥なの?」
「いや、あれはワイバーン」
「どう見ても鳥だった、ワイバーンだったのか~」
「サバニャって鳥とワイバーンの区別が分からないのね」
サバニャはワイバーンを見たことが無いのかワイバーンと鳥の区別が分からないようだ。すると島が見え始めた。
「それでマリーさんの城にビタビタにつけた方がいいね?」
「頼む、マリーさんにアポなし訪問だけど大丈夫かな?」
「大丈夫でしょ、多分あの気の抜けた吸血鬼は気にしないだろうね」
そして島にたどり着くと見覚えのある城の横に船をつけた。
「それじゃ、この後の事はあなたたちの事だろう、私は関わらないからな」
「ありがとうね~」
私と先生が代表してマリーさんにあいさつしに行った。
「もしもーし、マリーさんいますか?」
「ん?どうした?」
マリーさんは睡眠中だったが私が起こした。
「ちょっとだけ用事があるんだ」
「寝てたんだけどなぁ……ちょっとマナーなってないのじゃないの?」
「でも急を要するんだ、お願い」
マリーさんはため息を吐き、少々不機嫌そうに言った。
「それで何の要件?」
「焚書を探してほしいんだ」
「焚書かぁ……ついてきて」
マリーさんはパジャマ姿のまま私たちを先導してくれた。
(マリーさんのパジャマってズボンを履かないんだ……)
そして地下に連れてこられるとマリーさんは電気をつけた。
「ここから焚書が見つかると良いんだけど……」
電気が灯った空間、そこは学校の非公開図書館といい勝負になりそうな本棚に埃っぽい空間が広がっていた。
「学校でもこんなに本あったかな……?」
「先生、見覚えのない本がたくさんあるんですが」
「まぁ、ここには歴史上から消えていった本もあるからしっかり見ていってね。ちなみに司書はこのあたりに埋もれてるはず」
マリーさんは本が山になっている場所を掘ってみるとそこに居たのは龍人族のだった。
「ほらクラウン、起きなさい」
「うぅ……何日寝てました?」
(何日……!?)
そしてこの図書館からお宝同然の本が見つかるのだった。
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