76話 自由にできることを良い事に
自室に戻ってきた私は後ろから例の生物が追ってきていることに気が付いた。
(召喚された魔物は召喚主に追従するって授業で習ったなぁ、まさかここで役に立つとは)
召喚された魔物は基本的に召喚主の魔力量で強さのリミットや存在可能時間が変わってくる、魔力が弱い人が召喚魔法を使えば召喚された魔物は弱く、存在できる時間は短い。魔力が強い人が召喚魔法を使えば召喚された魔物は強く、そして長く存在できるという事だ。
「まぁ、長く居てくれるのならありがたいね」
早速私は召喚した生物に命令を出した。
「確かこんな感じに言うんだっけ……ステラが命じる!あそこの本棚から魔法論理の教科書を取ってこい!」
そう命じると召喚した生物は静かに本棚から魔法論理の教科書を取りだしてきた。
(命令には反応するのね、しかしこの生物の呼び方はどうしよう。ずっと生物って言うのはなんだか駄目だろうし……金色の鎧かぁ)
私は召喚した生物の呼び名を決めることにした。
「うーん、今からお前の名前はゴルゴン!いいね!」
私は召喚した生物の名前をゴルゴンと名付けた、だがゴルゴンはうんともすんとも言葉を話さなかった。
(これって肯定してるのか否定してるのか分からないな……)
「何か声とか出せないの?」
私はゴルゴンの鎧をノックした、すると鎧が少しだけ沈み込むような感じがした。
(もしかして実体は無くて鎧だけが生物の形になってるって事?だとしたらゴルゴンは幽霊なのか?)
「ちょっと鎧を剥がせてくれない?少しだけでもいいから~」
私はゴルゴンの鎧を脱がせた。するとそこにあったのは黄色の髪、私と同じ年齢かそれ以上の顔がそこにあった。
「もしも~し?声を出してくれない?」
私はゴルゴンに声を出してと言ったが全く聞く耳を持っていないようだった。
(もしかしたら命令と戦闘だけにしか反応しない?)
「ステラが命ずる、会話することを許す」
私はそうゴルゴンに命ずると口がゆっくりと開き、舌が出てきた。
「……それで話せるの?」
「離せる、ですが前の召喚主の言う事で声を出す事を禁じられていたため話せませんでした」
(やっぱりか、ん?ちょっと待って。前の召喚主っていったい誰なんだ?」
私はゴルゴンが言った前の召喚主が気になった。
「前の召喚主っていったい誰なの?教えてくれる?」
「恐らく主は生きていない時の人間です、知る必要はないです」
「そっかぁ~」
そして私はゴルゴンと話していくうちに性格やら焚書の事が分かっていったのだった。そしてこの事は先生に伝えるのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
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