75話 ワンパン
私は焚書に魔力を流して召喚魔法を使った。そして現れたのは金色の鎧を纏い、何かの生物だった。
「おっ、出てきた」
「へぇ、こいつがその紙きれに封印された生物か。なんだか弱そうだなぁ」
ゼブラーがそう言うとハンマーを持った。
「じゃ、俺様からいくぞ!」
ゼブラーは大きくハンマーを振りかぶり、召喚した生物に向かって振り降ろした。だが召喚した生物は片手でハンマーを受け止めた。
「なにぃ!?」
「確かゼブラーのハンマーって衝撃を強くするんだよな!?」
「そうだ、だがどうして片手で受け止められるんだよ!?」
召喚した生物はハンマーを振り落とし、ゼブラーに拳を振り上げた。
「うおぇえ!?!?」
ゼブラーは何が何だか分からずに召喚した生物に吹き飛ばされて飛んでいった。
「わぁお、力つよぉ」
(もしかしてこの生物、何かバフを無効化する能力を持ってる?それか単純にフィジカルが凄いだけなのか?)
これで焚書で呼び出せる生物の性能が徐々に明らかになり、私はゼブラーが落ちて来るまで待ったのだった。
「しかしどこまで飛ばしたんだよ……」
「さぁね~ステラが召喚した生物だから魔力の供給が凄すぎて凄い性能が出てるのかも~」
「司書さんもかなり語彙力消え失せてるじゃないですか……」
「ばれた?」
そしてゼブラーが落下してくると私は捕まえて地面に激突することを避けた。
「魔王様の娘ありがとうぜ」
「ああ、しかし飛ばされ心地はどうだった?」
「とても痛かったぞ」
そして私たちは召喚した生物をじっくり見ていったが強さの要因は全く分からなかった。
「どうしてこんなに強いんだ?」
「強くなさそうだけどなぁ……なんだかなぁ~」
だが何度見ても強さの根本が分からない。そして召喚した奴が光になって消えると私の体内に入っていった。
「もしかしてこの焚書が無くても召喚できるようになったのじゃ……?」
「召喚してみる」
私はさっきまでいた生物を召喚してみた、すると私の中から光が出てくるとさっきの生物が姿を現した。
「凄い、この焚書無しでも召喚できるぞ」
「普通なら召喚魔法の魔導書で召喚された魔物や生物は召喚主と主従契約は結べないはず、だけどステラはどうして召喚できるんだ?」
どうやら司書さんは不可能なことをやっていた私に疑問を投げつけてきた。
「ステラって本当に何でもできるの?」
「まぁ、分からないね」
「そっか、まぁこの学校でその可能性を見つけてくれたらいいよ」
「それじゃ、私は可能性を見つけに帰りまーす。それじゃまた明日~」
こうして私は学校の中に帰っていき、司書さんに言われた通りに可能性という物をとことん突き詰めていくのだった。まぁほどほどにだけどね。
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