68話 パワーからスピードに
重力加速魔法をかければかけていくほどに私の体は地面にへばりついて行くがラゴニアは飛んでいるのに何事もないように飛んでいた。
「ラゴニアは重力の適応が早いのね……私はもう駄目だよ」
「私は最強だぁー!!!わっはー!」
私はラゴニアに黙って重力加速魔法を解除した、するとラゴニアは地面に向かって大きな音を立てて追突したのだった。
「ぐべぇぇ!?!?」
「凄い音を立てて激突したね」
ラゴニアは鼻血をたらしながら私に詰め寄っていった。
「どうして魔法を途中で解除したんだ!」
「いやぁ~やられっぱなしだといささか気分が悪かったからね」
「それで私の飛行速度、どうだ?」
ラゴニアは飛び立ち、周りを飛び始めた。するとラゴニアの周りからソニックムーブが発生し始めた。
(凄い、さっきまでは目で追えたスピードなのに至近距離からだと全く見えない)
「どうだ?私からしてみれば凄い速度で飛んでる気がするが」
「凄いよ……私でも目で追えなかった」
「パワー型からスピード型に転身しようかな」
ラゴニアは自身の戦闘スタイルを変えようと考えているようだった。そして私はラゴニア個人に重力加速魔法をかけて特訓を見守っていた。
(しかしラゴニアは鍛錬をすればするほど成長していく、実戦を積み上げていくほどに強くなっていくタイプか)
「ひゃっほー!!」
すると後ろからこの光景を見ていた先生がやってきた。
「ステラと……誰だあれ」
「ラゴニアですよ」
「ラゴニアは何をやってるんだ?」
「得意を伸ばしている最中ですよ、元々は私とラゴニアの戦闘訓練だったんですけど進んでいくうちに重力加速魔法をラゴニアにかけてスピードを強化していく方向にしていったんです」
「スピードを強化する方向か、まぁいいんじゃあないのかな」
先生はラゴニアを目でとらえることが出来ずにいた。そしてラゴニアは先生に気がついたのか一瞬で先生の前に降り立った。
「よっと、どうでした?」
「全く目で追えなかったよ。凄いよラゴニアは」
「ですよね~今なら先生に勝てますよね!?」
「ああ、余裕で負けちゃうかも」
「でもラゴニアに勝てる方法、思いついちゃった。もう一度飛んでくれない?」
「いいがこれで勝てなかったら笑いものにしてやる」
そう言ってラゴニアは飛び立って私の上空を飛び回った。そして私は重力減速魔法をラゴニアにかけた。するとラゴニアにかかる重力が0.2倍になって見事にラゴニアははるか彼方に飛んでいったのだった。
「重力が無くなればすぐに飛んでいくんだ、まだまだだなぁ」
こうしてラゴニアを待ちつつ私と先生はラゴニアの成長性について話し合っていったのだった。
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