54話 対面
「どう?魔王様」
「うん、なんだか似合ってるよ」
私は謎の少女に制服を着せ、とりあえず裸で校内を歩き回ることは無くなった。
「それじゃあ本物の魔王にあわせるか」
先生はそう言って周りを見渡す、すると窓にしがみつく母親がいた。
「……どうして魔王って言う尊厳を踏みにじってまで壁にしがみつくんだろうか」
先生は窓を開け、母親を無理やり中に引きずり込んだ。
「何だよ~んも~」
「すまない、この子に見覚えはないか?」
先生は謎の少女を知らないかと母親に聞いていた。
「どうやらステラの事を魔王と言ってて埒が明かないんだ」
「へぇ……わたしが本当の魔王だけどどうしてステラを魔王って呼ぶの?」
母親は謎の少女に優しく声をかけた、だが謎の少女は私が魔王だと言い切っていた。
「魔王様は魔王様!」
「確かに埒が明かないな……とってもめんどくさいな」
「そうだろう……一体どうしたものか」
私たちが困っていると母親が何かに気が付いた。
「もしかしてだけどこの子、何かで培養されていたのか?」
「カプセルには入ってたけど?」
「カプセルに入ってた……か、ちょっと見せてくれないか?」
何やら母親はカプセルが気になるようだ。
「いいけど……一体何が引っかかったんだ?」
「私ね、過去の負債と言われるキメラ技術を廃れさせるために勇者の子孫と動いている、島の内側は勇者の子孫が、外は私が担当になっている」
「キメラか……嫌な響きだな」
「そんなことを言っている間にカプセルのある場所に行った方がいいぞ、奴らが湧いているかもしれない」
「いや、地下にあるから人が侵入する可能性は無いんだ」
「本当に人が侵入する可能性はゼロなのか?」
母親はそう言って危機感を示していた。
「なら今すぐ行くか、何かあれば困るのは私たちだしね」
こうして私たちは再び地下の謎の施設に向かい、そこで生者ならざる者を見てしまうのだった。
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