53話 みなし魔王
先生はどうにかしてカプセルの中から液体を取り出す方法を考えていた。
「カプセルに穴を開けたら絶対液体が漏れ出す、それが起因して少女が起きるかもしれない」
「そもそも少女はいったい誰なのか分からないから敵対していたらどうなるか分からない。どうしたものか」
機械は複雑なボタンがいっぱいついていて全く操作できる気がしない。
(とても複雑なボタンだ、操作できる気がしないな)
「先生、このボタンの群れ、操作できます?」
「いや、私にもさっぱり分からないんだ、でも適当に押したら何か起こるだろう!」
先生はとあるボタンを押した。するとカプセルの上から空気が抜ける音が聞こえるとカプセルがどんどんと開いていき、液体が溢れてきていた。
「先生!?なにやってるんです!?」
「ええっ!?じゃこれかな?」
先生は慌てながら緑のボタンを押した、だがそれはカプセルの開封速度が増していった。
「何やってるんだよ!?!?」
「えっとぉ……」
先生は静かにその場を離れ、逃げようとしていた。
「逃がさないよ?出した責任は取ってもらうからね」
「ヒィィ!?!?」
先生はかなり私に怯えていた。
「でも出てきた少女を見ないとな」
「そうですね、でも先生が見に行ってくださいよ」
私は先生に場の確認を任せたのだった。
「うん?」
先生の近くに倒れていた少女はゆっくりと起き上がり、私に近寄っていった。
「あれ、ステラ気を付けろ~」
「えっ、なんで私に向かって歩いてるの!?」
私は逃げていったがそれを少女はカルガモの子供みたいに追いかけてきた。
(どうして私に向かって歩いてくるんだ?何か理由があるのか?)
そして少女は私に向かってこう言ってきた。
「ちょっとまってよ魔王様~」
「……へ?」
私は花が一気にしおれるような感じで気力がなくなった。
「へへ、捕まえた魔王様」
「先生、これってどういう事なんです?」
「知らない、私は何も知らない」
先生は私と少女がぴっとりくっついてる状況に悶絶していたのだった。
「せんせー?」
「あの人が私の先生、それで私は魔王じゃないよ」
「魔王様は魔王様!別の魔王はいないの!」
(ダメだこりゃ、私は魔王じゃないのに誰かに私が魔王と刷り込まれているな)
私は困り果てていると先生がこっちにやってきた。
「ステラ、この子はステラの事を魔王と言っているんだろう?なら本当の魔王にあわせたらどうなるんだろうな」
「……試してみてもいいのかもしれない」
そして私と先生、あと少女は謎の部屋を後にした、だが少女は素っ裸でまともに外を歩けば痴女と言われるので私は部屋に私の替えの制服を着せることにしたのだった。
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