51話 黒焦げドラゴンと獣人族大乱闘
教室で授業を続けているとラゴニアが帰ってきた。帰って来たのだが真っ黒こげになっていた。
「おかえり……とても戦ってたのね」
「ああ、私が負けるはずがないって思ってたらわからせられたよ」
ラゴニアの目にはもうあの頃の気勢は無いように見えた。
(母親がラゴニアの気勢を削いだって事だよな……どれだけボコボコにしたんだ??)
母親は再び窓に引っ付き私たちを監視していた。
(なんだか母親がこっちを見てる気がするんだけど……見ないでほしいなぁ)
授業が無事に終わると私は急いで寮に帰ったのだった。
(急いで帰らないと母親が先回りするかもしれない!)
私は寮に入り、自室に飛び込むとなぜか母親がいた。
「あら、遅かったじゃないの」
「何で居るんだよぉおお!?!?」
私は母親にどうしてここに居るか聞いた。
「だってこの付近に来てから暇になってね、魔族を信仰する奴らが現れないから娘をからかいに来たのよ。じゃ帰るわね~」
そう言って母親は帰っていったのだった。
「……人騒がせだ」
私は教科書を本棚に置いた、明日と明後日は休みだ。
(ゆっくりできる休日になるといいんだけどこのままだと母親が起こしに来るかもしれないな)
私は変な胸騒ぎを感じていた、すると部屋のドアを開けてきたのはサバニャだった。
「ご主人!」
「サバニャどうしたの?」
「何だか学校にいる獣人族はこれから何かあるって言ってたよ~」
「そうなの?」
どうして午前中に授業が終わった理由、それは獣人族のある出来事が由来するのだ。
(確か獣人族は一定周期で発情期に入るんだよな、そうならないために発情期を抑えるワクチンを1年ごとに打つ決まりになっていてその事は獣人族に知らされず、獣人族以外の種族にこの事が伝えられるんだよな)
私はサバニャを落ち着かせ、ワクチン接種会場に向かった。
「ご主人ここどこー?」
「いい子にしてたらいいだけだよ」
私は先生に連れられて個室にサバニャを連れ込んだ。
「どうしたの?」
サバニャが急に不安になり始め唸り始めた。
「じゃ熱を測りますね~」
係の人がサバニャの熱を測り始め、平熱と判断した。
「じゃワクチン打ちますね~」
係の人がサバニャの腕にワクチンを打とうとした、だがサバニャはイヤイヤモードになった。
「やだやだ~!」
私を乗り越えて逃げようそしているが私はがっちりとホールドした。
「ギャー!!」
無情にもサバニャの腕にワクチンが打たれ、終わった後にサバニャはヘロヘロになっていた。
「ふにゃぁ」
「これって大丈夫なんですか?」
「大丈夫、獣人族はいつもこんなことをするのよ」
どうやらワクチンを打たれた後にふにゃふにゃすることは珍しくないようだ。そして私はサバニャを寮のリビングに置いて自室に入ったのだった。それにしてもあんなにふにゃふにゃになったサバニャを見たのは初めてだ。
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