48話 安心感
訓練が終わり私たちは学校に帰っていった。
(母親が現れて以降、魔族を信仰する人が居なくなったな。もしかして全員粛清していったのか?)
そんな事を考えているとなぜか校長が前から現れた。
「おや、特別選抜学科のステラ・ソフィアじゃないか。学校生活はどうかな?」
「どうも、学校生活はまぁまぁ楽しんでますよ。ただ変な輩が私を狙ってるような気がするんですよ」
「変な輩……少し話を聞かせてくれるか?」
校長先生は私を校長室に入れて話しを始めた。
「それで、変な輩とは一体誰なんだ?聞かせてくれるかい?」
校長先生は柔らかい声でわたしを包もうとしていた。
「魔族を信仰する連中が私を攫おうとしてるんですよ、そのせいで学校生活の半分が台無しです」
「そうかそうか、どうしてステラ・ソフィアを攫おうか、分かってる?」
「魔王を復活させようとしているらしいんです。私の体を器として」
「ほぉ……あの方の器か」
「あの方……!?」
校長は思いっきりボロを出し、私は椅子から立ち上がろうとした、だが四肢が椅子に縛り付けられているような感覚があった。
「何だこれ!?」
(拘束されてないのにどうして身動きが取れないんだ!?)
じたばたしている内に股が開き力が入りにくい座り方になった。
「破廉恥な座り方にさせやがって!!殺す……!拘束を解いたら殺す!!」
すると校長が立ち上がると私のスカートをずらして腹の下の淫紋を確認した。
「あの方と一緒の淫紋だ……やっぱりリサーチは合っていたのだな。さてと一発だけ試してみるか」
そう言って校長が腰に手をかけた、すると窓とドアから母親と先生が突入してきた。
「何やってんじゃゴラァ!!!」
「何生徒にわいせつなことをやってんだこのスケベが!!!」
突入タイミングが被った二人は校長の前と後ろに拳を叩きこんだ。
「ぐおおおお!!!」
一方は魔王、もう一方は魔法と近接のスペシャリスト、両方から攻撃を受けた校長の体は空中で回転し、本棚にぶつかった。
「大丈夫か!?」
「大丈夫です……恥ずかしかった」
「さてと、娘にわいせつなことをしようとしたんだろう。この子の親兼魔王として裁きを下す」
「まさか……あの方がもうすでに復活していたのか……!」
校長は嬉々として母親に触れようとした、だが触れようとした腕が吹き飛んだ。もうすでに母親の手には槍が握られていた。
「ぎぎゃぁああ!!」
「簡単に死ねるとは思うんじゃないぞ。お前には地獄よりも地獄を見せてやる」
そう言って私と先生を部屋から追い出すと母親の笑い声と共に校長の断末魔が聞こえてきたのだった。
(一体ドアの向こうでは何をやってるんだ……!?)
私はスカートを着ると寮に帰っていったのだった。後処理は先生に任せたのだ。




