36話 極上の毛ざわり
あの先生のふわふわを見ているとどんどんと先生の髪の毛に突っ込みたいと考えていった。
(だめだ、あのふわふわを一回体で堪能してみたい)
私は本能のまま部屋を飛び出し職員室であの先生が出てくるのを待った。
(きっと出てくるはずだ、どの学科の先生なのか知らないけどシバかれてもいいようにしないと)
物陰で隠れているとあの髪の毛ふわふわの先生が出てきた。だがその先生の手には大きな薙刀が握られていた。
(えっ、あの華奢な先生がどうしてぶっとい薙刀を????)
先生は階段を上がっていき屋上に出たのを見て私はこっそりとドアから先生を見た。
(すごい構えだなぁ……それに動いてる時に髪の毛が舞って相手から見たら視認性悪そうだなぁ)
先生は薙刀をトレーニング用のカカシに向かって切り付けていったが魔法でどんどんと修復していった。
(近くから見て学ぼうかな)
私はこっそりと先生のそばに寄り、動きを見ていった。
(すごい足さばき、私じゃなきゃ見逃しちゃうね)
「あれ、いつの間にベルンの学生が居るの?」
(今だ、潜り込むぞ)
私はばっと走り出し、先生の髪の毛に潜り込んだ。
「ズモチュァ……」
「フキャ……もう……これがしたかったの?」
先生は私をそのままにしながら薙刀を磨いていた。
「それでいつそこから出ていってくれるの?」
「もうちょっと堪能させてくださいよ……」
髪の毛の匂いがとてもフローラルで出ていくのはもったいないと感じていた。
(そういえば私の武器って槍だよね、アドバイスを聞けるかも)
「そういや私の武器って槍なんですよね、見てくれます?」
「いいけどどんな感じなの?」
私は魔力濃度を高め、虹色の光が出ると手元に槍が出てきた。
「凄い装飾の槍だね~まるで一昔前の覇者が握ってたようなデザインだね」
「そうですかね?私は普通のデザインだと思ってるんですが」
「じゃ、あのカカシに向かって攻撃してみて~」
「分かりましたよ」
私はカカシに向かって槍を突き刺した、すると紫の光が槍の先端から出てくると衝撃波が少し出てきた。
「へぇ、なら斬りかかってみて」
「わかった~」
私はカカシに向かって槍を縦に振った、すると紫の斬撃波が出てきてカカシを一刀両断した。
「凄いわね、その槍って何処で買ったの?」
「買ってない、魔力濃度を高めたら出てくるんだ」
「魔力……かぁ、私と無縁のものだね」
「先生って魔力無いんですか?」
「無いね~だから私は薙刀一筋でやってきたんだ~」
そう言う先生の目線はなんだか魔力にあこがれを抱いているようだった。
「それと君、ベルンが寂しそうに見てるけど?」
先生は出入口を指さした、そこに居たのは私たちを見る先生だった。
(先生……どうしてそんな猫みたいな顔をしてるんだよ!?)
「先生……あれどうするんですか?」
「放置しててもゆっくりとこっちに来るからね、無視するよ~。じゃ、あなたに槍を教えていくね~」
「よろしくお願いします、先生!」
こうして私は先生との槍の特訓を始めたのだった。
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