35話 内通者
先生は職員室に向かい、机に座った。
(先生はいったい何を考えてるんだろ)
私は先生の後ろからこっそりと追ってきていた、魔力を最低限にしながらだったから全く頭が働かないが。
私はアインツベルン、特別選抜学科の担任だ。エラストの事を今すぐ奪還したいと考えていた。
(エラストは一体何処に居るんだ?それにあの実習で確信したことがあるな、友達に聞いてみるか)
私は同僚兼信頼できる友達に声をかけた。
「ちょっとエリカ、少しだけ裏でコーヒーを飲みながら話そうか」
「いいですけど……コーヒーよりもミルクがいいです」
こいつはエリカ、羊みたいな髪の毛でいい匂いがする。一応戦闘深化学科の学科長だ。
「しかしベルンはとてもいいですね、特別選抜学科の担任って」
「魔法とか戦闘技能とかすべてが問われるからとても大変、あなたはどうなの?」
「私はまだまだ楽だよ~学生がヘボくて助かるよ~」
私は早速芯を突いた質問をした。
「ねぇ、最近特別選抜学科の学生が誘拐されたんだ」
「それって一大事じゃあないの?」
「まぁ一大事だね、それでなんだけど……教職員の中に居るだろ、内通者が」
エリカはミルクを急に飲み干し、少し焦った声を出した。
「それって私たちの中にエラストを誘拐した奴と繋がってるの?」
「奴じゃあなくて奴らね、それで奴らの正体は過去に魔族を信仰してた奴ら」
「あいつらですか~私も道端で会ったときは何もしてこなかったけどね~どうしてこんなことになったんだろ~」
「エリカは絶対内通者じゃあないでしょ、だって内通者だったらもうボロを出してるから」
「あっ、そなの?」
「エリカはとても単純だからね~」
「でもさー、内通者っていったい誰なんだろーねー」
「それは分からない、頑張って特定してみる」
私とエリカはコーヒーとミルクを飲み干して職員室に戻っていった。
(実習を行う旨はノートと校長にしか言っていない、誰かがノートをこっそり見たか……校長か)
そしてエリカと一緒に話をしている時に誰かがついてきていた、魔力が意図的に絞られてたから魔力の操作がうまい奴……まさかステラか?
私は一連の先生の動きを見ていると先生には友達がいたようだ。
(先生って友達いたんだな)
私は静かに寮に戻り、自室に戻ったのだった。だけど先生の友達の髪の毛ふわふわなのかなぁと考えていたのだった。
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