32話 奴らの儀式
学校に帰ってきた私は寮に帰っていく途中だった。
(先生は険しい顔でどこかに行ったけど……どうしたんだろ)
私は方向転換して先生の後をこっそり追って行った。
(どうして先生は職員室じゃあなくて校長室に向かうんだ?)
先生は何故か校長室に入っていき、私は聞き耳を立てようとした、だが察知されそうで遠くから聞いた。
(全く聞こえないけどエラストの事を話してるのは分かったぞ)
私は寮に急いで帰り、自分自身でまとめ始めた。
(どうしてエラストが帰ってこなかったか、あっちの待遇が良かったかもしくは拘束されたままなのか、どっちだ?)
どうしてエラストがあの馬車に乗ってなかったのか考え込んでいる内に私はふととあることを思った。図書館にあいつらに関する文書があるのかと。
「考えるよりも行動する方がいいか」
私は非公開図書館に向かった、学生が各々自習や読書をしている中で私は司書さんに話しかけた。
「すまない、魔族を信仰する人間についての文書は無いか?」
「少し待ってろ」
司書さんが眠たそうに奥の部屋に入り、本を探しに行った。
(もしなかったとしたら手詰まりだ。さぁ、あるのかないのかどっちだ)
司書さんが一つの本を持ってくると私に渡してきた。
「これが探していた本か?」
「多分そうですね、ありがと」
私は本を机に持っていきめくっていった。
(確かに魔族を信仰する人間について書かれているな、信仰対象は吸血鬼にアルラウネ、ネクロマンサーに魔王……ねぇ)
読み進めていくうちに魔族を信仰する人間について理解が進んでいった。
(そういえば魔王は勇者に倒されたって本に書いてあった、そして魔族を信仰する人間の信仰対象に魔王がある、私を魔王に仕立てようとしているのか?)
そんな事を思っている内に私は思いつかない事を思った。
(魔王に会いたいな、でももう死んじゃってるし、それにあれは現実に会ったのかと言われたら分からないし……うーん、悩むぞ)
魔王に会おうと思っても死んでしまっているしどうしたらいいのかと私を悩まさせていた。
「せめて魔王が生きていた時代を経験した人がいればなぁ……でもほとんどが魔族だから下手したら私死んじゃうよね……」
ふとそんなことを呟くと後ろから声をかけてくる人がいた。
「ねぇ、今さっき何を言った?」
「……わっ!?誰!?」
後ろに居たのは黒髪で好青年でドタイプの男の人だった。
「驚かせちゃったよね、僕は歴史研究学科のクビエトだ、見ている本って魔王がいた時代の本だよね」
「そうなの?私は年代なんて気にしなかったんだ」
(何だこの人……距離感が近いなぁ)
私はクビエトがどこかに行くまで会話を受け流し続けたのだった。だがクビエトは何故か私に食いついているようだった。
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