22話 英雄の剣のレプリカを持つ者
私は自室に帰り考え事をしているとサバニャが私を変な目で見ていた。
「サバニャどうしたの?」
「……なんだか強くなった?」
「そうかな……?なんだか心の奥が燃えてるような気がするんだ」
「大丈夫?風邪じゃあないの?」
サバニャは私の事を心配してくれているので私はサバニャに身を委ねることにした。
「あの七色の光って何だろうなぁ~?」
「さぁ、出してみて~」
私は魔力濃度を高め、眉から七色の光を出した。
「おぉ~触れられないよ~」
サバニャは七色の光に触れようとしていたが全く触れられてなかった。
(この光って本当に何なのよ~もぅ~)
私は困り顔をしている中、入り口で何やら揉めている声が聞こえてきた。
(全くこの学校は騒がしいねぇ……)
私はちらっと騒がしい場所を見た。そこに居たのは大きな剣を背中に携えていた。
(冒険者なのかな……でもこの場所に冒険者が潜り込めるのか?)
すると冒険者は私を指さし、こういった。
「あっ!敵を発見っと~」
冒険者は魔法陣を展開すると何もない空中に向かって殴りかかった。すると魔法陣を通じてなのか衝撃が私に伝わってきた。
「ぐおっ!?」
私はモロに衝撃を受け、壁に叩きつけられた。
(何だったんだ今のは?衝撃がこっちまで飛んできたぞ?)
魔法の類だとは思いつつ私は第二撃を警戒した。
「その虹色の眉!!!お前!!」
(はっ、そう言えば魔力濃度を高めてたから七色の光が出るんだよな、引っ込めとこ)
私は魔力濃度を薄め、七色の光が消えていった。
「ちょっと待てよ……うん?」
勝手に冒険者は悩み始めた。
「お前どこかで会ったか?」
冒険者にそう言われた私は少しだけ考えた。
(どこかで会ったか?こんな人に……記憶の中ではあったことが無いような……)
「いや、会ったことは無いはずだ、どうしたんだ?」
「なら人違いだったのかな……数年前に出会った子供に面影が似てるんだよな……はっきりと思い出せないぞ?」
サバニャが部屋から出てくると怪我した部分を手当てしていった。
「ご主人大丈夫?」
「ああ、少しだけ切っただけだ」
(しかしあの魔法陣は一体何だったんだ?それにあの魔法陣には見覚えがあるんだよな……あのインパクトのある出来事でくっきりと覚えてるはずだ)
私は幼少期、村にいたことを思い出していった、すると今目の前にいる冒険者と同じ剣を携えている人がいたことが分かった。
「その剣、じっくり見せてくれないか?」
「ああ、分かったけどベタベタと触らないでよね」
私は剣をじっくりと見て確信した。
(やっぱりあの時の人だ)
幼少期、私を神から守ってくれたあの人だと確信した。
「覚えてないのならいいんですけど、もしかして神を天高くぶっ飛ばした人ですか?」
「……神を天高く投げ飛ばしたことならあるけど……もしかしてその時に居た子供なの!?」
私は冒険者の手を握り、私の頭に置いた。
「ほら、数年前に私の頭を撫でたでしょ、覚えてない?」
私の行動に冒険者はしっかりと思い出し、再び私の頭を撫でてくれた。
「確かこんなふうに撫でたんだっけ」
「ご主人、これ何してるのー?」
「サバニャ、これは私が昔してもらったことなんだ」
冒険者は頭を撫で終えるとどこかに向かって歩き始めた。
「どうやら思い違いだったようだ、さっきやったことは謝る」
そして冒険者はこの学校を後にしたのだった。
(一体あの人は何をしに来たんだろう?)
だけどあの剣は知っていた。あれは勇者の剣……のレプリカ、だけど相当使いこまれていて勇者の剣と同等の力を持っていそうだった。
(しかしなんだか焦げ臭くなって来たなぁ~)
私は自室に戻り、あの時と同じように冒険者が撫でてくれた髪の毛をくしくしと整えていったのだった。
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