153話 何でもありの先生
先生は窓に向かうと窓枠に立った。
「それじゃ」
「何をするんだい?」
先生は手のひらから炎魔法を思いきり吹き出し、推進力を利用して飛んでいった。
「わお……」
「魔法ってあんな使い方出来るのね」
「司書さんもあんな使い方見たことあります?」
「無いな……でもアインツベルンだから仕方ないな」
私と司書さんは先生が帰ってくるまで非公開図書館に籠った。
「そう言えばあの人影は?」
「逃がしてあそこに居るよ」
司書さんは人影を逃がしていたようで向こうの柱に待機させていた。
「見てくるだけで危害を加えないのならいいでしょ?」
「まぁそうですけど……一応ここの生徒じゃないですよね?」
「そりゃないよ!だって私校長兼司書なんだよ?」
(そう言えばこの人はそういう人だったんだ……)
司書さんは本を開くと魔法を手のひらに出した。
「魔導書ですよね……それ」
「そうだけど?」
「本が燃えたりしないんですか?」
「大丈夫、ここにある本は一つ一つに防火の魔法をかけてる。だから燃えない。燃えるとしたら私の体かステラの体だね」
その時私と司書さんの上にある窓が割れた。
「ただいま、魔王を連れてきたよ」
「ステラぁ~助けて~」
「ちょ!?」
「あのね……窓を割って入ってこないで!?本を外気から守ってるから!」
「おーわりっ」
非公開図書館に私の母親を連れてきた。そして私たちは今困ってることを話した。
「なるほど、つまり知らない影がステラの事を見てくると……」
「そう、あいつなんだ」
私は人影がいる場所を指さした。
「あー……あれは私が出した人形みたいなやつだ。ステラがきちんと学んでいるか監視している」
「でも魔法を使えてるんだが!?」
「私が魔王だってこと忘れてるよね、絶対忘れてるね」
母親が人影に手招きすると静かに歩いてきた。
「ほらね、私の操り人形なの」
「とりあえず敵じゃないのね」
「そうだ」
どうやらこの人影は私を監視するために母親がつけていた人形だということが分かった。
「しかしどうしてそこまで監視をするんだ?」
「だってさ……ステラって今学生でありあの組織のトップなんでしょ?変なことをしないように監視をしてるの」
「まぁそうですけど……私たちで事足りていると思うんですが」
「いえ、ステラは私の子供です。全責任をあなたたちに押し付けていたら魔王と言う名が廃るじゃないですか」
「まぁ……そうですよね」
「だからステラを守るためにこいつをどうかお願いします」
司書さんは人影を見ていた。
「まぁいいぞ、だけど変なことをしたらその人影を消すから」
「分かってます。そこは場をわきまえます」
こうして人影の正体が分かり、母親の仕業だと判明したのだった。だがこの後大きな出来事が起こってしまうのだった。
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