129話 体育祭 後編
私とラゴニアの出場する競技が終わり、残りのメンバーの競技を見ることになった。
「うえぇえん、高すぎますぅ」
ケリーとイラストリアは玉入れをやっている、だが籠の高さが普通の腕力で届くか届かないかの位置に固定されていた。
「イラストリア、少し失礼するよ」
ケリーがイラストリアの腕を針でつついた。するとイラストリアの服の間から触手がボロンと出てきた。
「おいステラ、もしかしてだけどさぁ……」
「私もなんとなく感付いた、やりおるなぁ」
イラストリアは触手で玉を拾い、そして軽々と籠に入れた。当然上級生からヤジが飛んでくるが……
「おいあれありなのか!?」
「卑怯な低学年!」
(とてもヤジが飛んできてるなぁ……こんな事言わなくてもいいのに)
そんな中イラストリアは全ての玉を籠の中に入れることができて玉入れ学年1位に導いたのだった。
(凄いなぁ、相変わらず上級生はヤジを飛ばしてるけど……)
「お疲れー、ケリーの発想で1位だね」
「まぁイラストリアが察してくれるか問題でしたけど無事に意図を理解してくれてよかったよ~」
「うん、普通に投げても届かなかった……」
「一体あれは何が正解なんだろうな」
そしてサバニャの出番がやってきた、種目は借り物競争。上級生はなんだかざわざわし始め、急にアピールしだした。
(一体上級生のあの態度は一体なんだ?)
上級生の黄色い歓声の先に居たのは私でも美人と言えるほどに美形で周りの目を惹くような女性だった。
(凄い美人だ……体のスタイルもいいしなんと言ってもでかい!魅力的すぎる……ああ……)
そして競技が始まりサバニャと例の美人とは同じタイミングだった。
「一体サバニャは何を引くんだろうな」
スタートの合図が鳴り響きサバニャと美人、その他が一斉に走り出してお題が書かれた紙を手に取った。
(サバニャの顔は何かを決めたような顔だな……って何故こっちを見るんだ!?)
サバニャは困った顔でこっちを見ていた、すると私に向かって走ってきた。
「ご主人きてぇえ!!」
「どうして私なんだよ!?と言うかお題なんだよ!?」
私はサバニャを体で受け止め、そして手をつないだ。
「連れていくのなら絶対手を離さないで」
「分かった……」
私はまだ段階的加速の効果が残っており急いでゴール地点に向かった。
「おおおー」
「ゴール! 速いでしょ」
「凄く速かったよ、それでお題言わなくちゃ」
上級生からブーイングの嵐だったがサバニャが言ったお題、それは……
「お題はこの世界で大事な人!」
「大事な人か……へぇ」
私は少し恥ずかしくなり、私が座っていた場所を見ると盛り上がっていた。
「恥ずかしいな、そう言われると」
そして残りの競技は知らない1年軍団がやってくれてあっという間に体育祭が終わったのだった。
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