128話 体育祭 前編
数日後、学校のグラウンドにて体育祭が執り行われるのだった。
「えーと、次は校長の話です」
(この人が学生会長なのか……初めて見た)
上級生と関わったことのない私、グラウンドは見たことのない人たちがいっぱいだった。
「ケリー……知らない人たちがいっぱいいるよぉ……」
「大丈夫だよイラストリア、知らなくても当然なのだから」
「ワクワクするぜ……」
私たちは一年の団体に組み込まれ、何故か一年の学年主任が今年は勝ったと小言で言っていた。
(まだ勝負はついてないんだよなぁ……)
「えー、怪我無く頑張ってください!以上!」
校長の話が終わると私たちは準備運動をして各自の席に戻っていった。
(しかしこのグラウンドのトラック何メートルあるんだ?ぱっと見400はありそうだ)
最初は100m走で1年からは知らない人が出た。
(ラゴニアは10000m走で私は2000m走か……数字だけ見たら長い距離を走らないといけないのか)
だがこの体育祭は魔法使ってもよし、自身の種族の特徴を使ってもよしという競技なのだ。
「次は2000m走です、出場する学生は入場門に集合してください」
「おっ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃいご主人!」
私はアナウンスの案内で入場門に並んだ。
(周りの足は速くなさそう、だけど油断禁物……んふ)
私の席の隣を見るとあの焚書が立てかけられていた。
(誰が焚書をあそこに立てかけたんだよ!?!?ってよく見ると奥からシトリアがカメラを持って待機してるじゃないか!?)
急に私にかかるプレッシャーが増え、心臓が速く轟き始めた。
「さて、行きますか」
私はグラウンドに入場し、スタート位置に着いた。
(段階的加速!これで一気にカタをつける!)
「位置について、よーい、ドン!」
スタートの合図が聞こえ私は一気に飛び出した。
「って何じゃありゃ!?」
私の隣を四本足で駆け抜けるミノタウロスみたいなやつが通り抜けていった。
(もっと出力をあげろ……もっと速く!)
私の足が徐々に上がっていきミノタウロスに追いついてきた。
「後一周だ!」
(だとするとこのトラック1週1000mあるのか、長すぎるだろ!?)
私とミノタウロスはデットヒートになり、最後の直線で私とミノタウロスは並んだ。
「負けるかぁああ!!」
「うおおお!!」
そして最初にゴールテープに触ったのは私だった。
「いよっしゃぁ!!」
ミノタウロスとは10m離れていなかった。そして最後尾の学生を周回遅れにしてしまったのだった。そしてラゴニアの10000m走はとても簡単な展開だった。
「速すぎだろ!?」
ラゴニアは自慢の速さで一瞬で10000mを飛びぬけていきダントツ1位だったのだ。
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