121話 大戦争の呼び声
私はみんなに魔族を信仰する奴のアジトを壊しに一緒に来てと言った。そして数時間後には学校の校門にみんなが集まっていた。
「集合するの早いな……」
「それだけ奴らに対するうっぷんが溜まってたんですよ」
「そうなのか……それならすぐにでも行こうか」
先生は若干引きつつも馬車を引き連れて向かったのだった。そして後ろから二台の馬車が追ってきているようだ。荷物がどっさり詰め込まれていた。
(長時間の移動になるのかな、これだけ多く荷物を運んでるんだったら)
「ねぇご主人、私って戦いの時使えないよね」
「敵の位置を分からせるために必要だね、あとサバニャは獣人族だから身体能力が高いでしょ」
「確かに~」
「だから活躍は出来ると思う」
イラストリアは今回こそは活躍できるとワクワクしていた。ラゴニアは何故かそわそわしていた。
「もう少しで休憩をとる、さすがに今回は長旅になるからな」
「どれだけの休憩ですか?」
「数時間は取ろうかなって」
どうやら学校から魔族を信仰する奴のアジトは遠い距離にあるらしい。
「そう言えばあの木箱には何が入ってるんですか?」
「あっ、その木箱には触れちゃダメ。何があってもね」
私は食料の木箱の横にある木箱が気になっていた。人ひとりが座って隠れられそうな大きさの木箱でその場に似合わない木箱だった。
(微かに魔力が漏れている、魔法の時に使う物なのかな?)
「もしかして慎重に扱わないといけない物なんだね」
「ああ、慎重に扱わないと私たちがやられちゃうよ」
「そうなのか、気をつけないと」
私は食料の木箱からパンを取り出した。
「パン多すぎるでしょ」
「無くなるより余る方がいいの。って言うか何食べてんだぁ!?」
「余るんだったら少しぐらい食べていいでしょ?」
「そうなんだが……もしきっちり持ってきていたら足りなくなってくるんだよな。良かったな、私が先生で」
そしてみんながパンを取り出して食べ始めた。
「どれだけ腹が減ってたんだ……まぁ私もなんだけどさ」
「なら食べた方がいいじゃん」
「おおう……ありがとう」
先生がパンを一口齧った瞬間、先生の後ろが爆ぜ、土がパンに乗ったのだった。
「先生、これは……」
「いいかいみんな、人が食事をしている最中に攻撃を行うのは」
先生は手に持っているパンを握りつぶした。
「人の恨みを買うから止めましょう」
そう言う先生の顔には血管が他人にもわかるほど隆起していた。
(血管ビキビキ……どれだけ怒ってるんだよ!!)
「ぶち殺したらァァ!!!」
先生は後ろに向けて炎魔法を撃った、その魔法は地面を抉ったが敵に当たっている気配は無かった。
「遠くから攻撃してきてるのか、だが遠すぎるからか精度がない……面白いじゃないか。先にこっちが潰れるか向こうが潰れるか勝負ってことか」
先生は火魔法と土魔法を同時に詠唱し、斜め45度の角度を向いた。
「魔法の遠投は詠唱者の腕と経験がものを言う、痺れるなぁ」
こうして先生は見えない敵への攻撃を始め、私たちは安全のために馬車に戻ったのだった。
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