119話 面倒ごとはもうこりごり
自室に戻ってきた私はとある光景に目を疑った。
「あっ……おかえりステラ」
「どうして母親が忍び込んでるのよ!?」
私が部屋を離れている一瞬の隙に母親が忍び込んでいたのだった。
「どうしてって?最近まで居なかったから掃除しに来ていたんだよ」
「掃除って……私の部屋だよ?」
私は母親を部屋から追い出そうとしていた、すると魔族を信仰する奴らの情報を教えてくれた。
「ステラがいない間に奴らが拠点に訪れてきたんだけどさ、悪い奴らって知ってたから地面の栄養にしちゃった」
「それってぶっ殺したのか?」
「直接地面に入れたのよ、死んでるかは分からないよ」
どうやら土魔法を駆使して魔族を信仰する奴らを生き埋めにしたらしい。そして母親はどういうことか私の部屋に居候しだした。
「それで授業はどうなの?」
「まぁまぁ楽しい」
「楽しければ何より」
母親はそう言うと魔力を粘土のように扱い始めた。
「そう言えばステラが集めていた焚書はどうなったの?」
「きちんと集め終えた、触ったらにぎやかで頭痛がするけどね」
そう言って私は焚書を本棚に戻した。
「あー頭痛がする」
「どんな騒がしさなのよ……」
「多方向からワーワー言われてる感じ」
「確かに耳障りだけどね……ははは」
母親はそう言って部屋の出口のドアノブに手をかけた。
「まぁこうして無事に帰ってこれたんだ、今はそれを祝おうか」
「はいはい、わかりましたよ」
私は軽くあしらったが母親の熱意は本物だった。そして部屋に私一人になるとベッドに潜り込んだ。
(さすがに動きすぎたのかな……疲れがどすっと来ちゃた)
私の体が鉛に変わったかのように重くなった。
(これはベッドの上から動けそうにないな……)
そして私はベッドの上で眠り、翌日の朝まで眠ったままだったのだ。疲労がたまりすぎていたのか……それとも敵の攻撃なのか、それは誰もが知らないのだ。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




