115話 黒い液体
私は寮でくつろいでいるとラゴニアが部屋に入ってきた。
「なぁステラ、今は暇か?」
「そうだけど?」
「……焚書はどうしたんだ?」
「あの焚書はここにしまってある、触ってるとこの中に居る英霊の声が聞こえるんだよな……脳内に直接聞こえてくるんだ……今思い出しただけで鳥肌が立つ……」
焚書に触れるだけで英霊たちの声が脳内に直接聞こえてくるのだ、その声が私は苦手だ。
「そうか、少し頼みがあるんだがいいか?」
「いいけどどうしたんだ?」
「ラピドだっけ、そいつを出してくれないか?」
「いいけど何をするのよ」
私は焚書を持ち、ラピドを召喚した。
「ちょっと手合わせいいか?ラピドと戦えばもっと速くなれそうなんだ」
「そう言う事か……ならいいよ」
ラピドは私の部屋を舐めるように見ていた、すると急に私とラゴニアを脇に抱えて部屋の外に出た。
「ちょっと何するの!?」
「部屋の中を見てくれ」
部屋の中を見ると黒くドロッとした液体が部屋の隅から染み出てきていた。
「あれは一体何なの?」
(ドロッとしてるから液体のような気がする……でもこんなことは今までなかったはず……)
その時廊下の隅からも黒い液体が沁み出てきた。
「ここはもう駄目だ!外に出るぞ!」
「だけど他の仲間は……」
「分かった、お前と主は逃げろ。私はその仲間を助ける。何人だ」
「3人」
「分かった、後で合流しよう」
私とラゴニアは出口に向かって走り始め、ラピドは他の3人を助けに部屋を開けていった。
(このドロッとした液体に触れたらまずそうだ、だがどこから染み出てきてるんだ?)
「一体なんだよこれ!!」
「分からない、だけど明らかに私を狙っているように見えた。もしかしてこれを奪おうと?」
私が持っている焚書を奪おうとしていたのなら敵が襲撃してきていると考えていいだろう。
「先生!助けてください!」
目の前に先生が居たので声を出した。
「ステラ!後ろから来てる奴は一体なんだ!」
「後ろからもう来てんのか……仕方ないな……二人とも私に掴まれ!」
ラゴニアはそう言って私の背中を握った。
「分かった」
「それじゃ空に逃げるぞ!」
ラゴニアは横っ飛びをして窓ガラスを突き破った、そして羽を展開して黒い液体の追跡から逃れようとした。
「一体あれは何なんだ!?」
「分からない、だけど私か焚書を狙ってた」
「そうか、防衛システムには引っかかってないからな……範囲外から攻撃をしてきてるのか。ラゴニア!ちょっと学校周辺を飛んでくれ」
「分かった」
ラゴニアは学校の周りを飛び、先生は私を攻撃している本体を探したのだった。そして私たちは過去一ややこしい敵と対峙するのだった。
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