113話 苦肉
翌日、昨日と同じく自習と黒板に書かれていた。
「また自習か……」
「ステラだ~」
「ケリー、イラストリアはどうしたんだ?」
「ここに居るよ、だけどまぶしすぎるのか机の下に居る」
イラストリアは机に隠れながら自習をしていた。
(昨日から続いて今日も自習……何かおかしい)
私がおかしいと思っている同時刻、先生はエラストと向き合っていた。
「何か話す事はあるか?」
「奴らに脅されていた事を話す、昨日聞かせてくれと言っていたからな」
エラストは指をせわしなく動かしながら話し始めた。
「元々僕の親は奴らの仲間だった、そして僕がこの学校に入学する事を知った奴らは僕に親を人質に取ったと言われたから仕方なく……」
「そうか、親を人質に取られたから向こうに力を……」
先生はそう言ってエラストの頭を撫でた。
「そう言う時こそ先生に言うべきでしょ?」
「いや、言えなかったんだ。もし伝えてることがバレれば……親がどういう仕打ちを受けるのかが……」
「そうか、だが勇気を出して声を出すことが大事だ。私はエラストやエラストの親を保護するから」
先生はそう言って椅子に座った。
「それで……僕はもちろん除籍処分になるんですよね……」
エラストは除籍処分になるだろうと腹をくくっていた。
「普通除籍処分は校長が出す処分だ、だがエラストが居た時の校長はもういない。今は非公開図書館に居た司書が校長だ。そして私が校長補佐の立場に居る」
「それって……」
「ああ、私も除籍処分を下せる存在なのだ。だが校長と話し合った結果だが、お前を除籍処分にするつもりはない」
「するつもりは無いのか……?」
「ああ、そうだ」
先生はそう言って立ち上がった。
「それでは、少しだけここで頭を冷やして戻ってこい」
そう言って先生はその場を後にした。こうしてエラストが何故奴らに手を貸していたのか分かり、奴らに対する憎悪が大きくなっていったのだった。
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