10話 記録にない模様
体を洗い、私はイラストリアの個室のドアをノックした。
「ひゃう!?」
中からイラストリアの情けない声が聞こえてきた。
「もしかしてお楽しみ中だった?それだったごめんよ」
「いえ……別に一人で楽しんでた……わけでは」
そしてイラストリアはドアを開けた。
(どうやら一人でお楽しみをしてなかったようだね、でもどうしてサキュバスってのはこう肌面積が広い下着を着たがるのだろうか?)
「やっぱり私の服……変ですよね」
「いやいや全然!?むしろサキュバスだから仕方ないのかなって」
するとイラストリアは私の手首を掴んで部屋に引きずり込み、ベッドに腰かけた。
「ステラさんに聞いてほしいことあるんですよ、私って本当にサキュバスなのかなって」
「私もイラストリアに聞きたいことがあったんだよ、先にイラストリアからね」
イラストリアは私の肩にすり寄り、困りごとを話していった。
「私はサキュバスなのに……どうしてこんな臆病で……人を目の前にしても何の感情も無いんです」
どうやらイラストリアは自身がサキュバスなのに臆病で欲情しないのか疑問を抱いていた。
「きっとあなたには普通じゃあない何かがあるのかもね、それにあなたは腐ってもサキュバス、どんどん人を食べてけ食べてけ!」
「ははは……そう言いたくなりますよね。なら食べますね」
そう言うとイラストリアは私のズボンに手をかけた。
「ちょっと!?」
「だって食べてけって言ってたじゃあないですか?」
イラストリアは私のズボンをめくると謎の淫紋が見えた。
「……ステラさん、もしかして」
「私ね、イラストリアにこの事を聞きたかったんだ。この淫紋に見覚えはないかって」
私はズボンを脱ぎ、淫紋が完全に見える状態になった。
「私、この淫紋を知らないです……ごめんなさい」
「知らなくて当然だよね。私も知らなくてさ、イラストリアに聞いたら何かわかるのかなって」
イラストリアは私の腹の下にある淫紋をまじまじと見ていたがパッとしない様子だった。
「知らない……」
「そうだよね、私はこれで失礼するよ」
私はズボンを穿き部屋から出るとイラストリアが最後にこういった。
「あの……いつか夜を過ごせる日は来ます?」
「いつかは来るだろうな」
そう言って私は自室に戻っていった。
(しかしこの淫紋についての手掛かりは無しか……明日の自由時間に非公開図書館の司書さんにこの淫紋について知っていることは無いか聞いてみようかな)
私は腹の下にある淫紋を正確にスケッチし、見比べてみた。
(確かに見覚えのない淫紋だ、いったいこれは何だろう)
私はスケッチした淫紋をファイルに入れ、ベッドに寝転んだ。
(カギは閉めた、ゆっくりと寝れる)
私はそのまま眠り、明日の授業に備えたのだった。
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