106話 一瞬の奇跡
翌日、私は甲板に出るとサバニャとスイさんが大騒ぎしていた。
「やったなサバニャ!」
「天才猫にゃー」
「二人ともどうしたの?」
私は気になったので声をかけてみた。
「サバニャが残りの焚書の切れ端の場所を見つけたんだ!」
「それは良かったな……それでどこにあるんだ?」
「あっちの方向、多分地下に居るよ」
「地下に居るのを探知したのか、凄いな」
「でしょ~もっと褒めろ」
サバニャは褒めを要求していたが私はあえてそれを無視した。
「そういえばスイさん、先生に対して言っていた事。本当でした」
「そうだろう、それにステラが言う先生の魔力が日に日に増しているような気がするのだがどうしてだ?」
「多分リミッターを解除したからですね」
「魔力のリミッターを解除したのか……十分警戒しないとな」
そしてサバニャが見つけた焚書の切れ端の反応の方角に船を進めはじめた、そして私とスイさんの二人きりの時間になると先生の事に対して踏み込んだ質問が始まった。
「やっぱりあの人は人間ではなかったか」
「話していいのかな……?」
「それはあなたに任せる、だけど話したら話したらでそれ相応の責任がのしかかるけどね」
「それだったらやめとく、責任を背負いたくないからね」
「そうか、ならその秘密はステラの心の中にとどめておいてくれ」
スイさんはそう言ってかじ取りをした、そしてサバニャが戻ってくると探知し始めた。
「こっちで本当にあってるのよね?」
「合ってると思うよ」
「サバニャがいてくれて助かるよ~」
「えへへ」
サバニャが索敵で活躍する中イラストリアは戦いが始まると言ってウォーミングアップを始めた。
「とりあえず魔法で戦う、そしてダメージを受けたら触手でスパッ」
「そういう戦い方だね~」
(イラストリアはケリーに持ち上げられながらシミュレーションしてる……これでいいのか)
そして焚書の切れ端争奪戦の最終盤に入り私たちの士気はいつものの倍以上になっていたのだった。
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