ハッピーアニマル⑧
「争う理由がない?私は願いのためにあなたの水晶を壊さないと」
「それはそうだけどぉ〜君はお友達の水晶も今壊すのぉ〜?」
「それは…」
恵は少女の的確な発言に言葉を詰まらせる
「俺は別にここで水晶を壊されても大丈夫!恵の願いは俺の願いでもあるんだし!けどまだ契約してないけどな」
「貴様の言うとうりにゃけど水晶が契約者に壊された場合貴様達がどうなるかは神のみぞ知るにゃ」
猫は不気味な笑で瑠衣を見る
「死ぬかもしれないって事かよ…」
「嫌なにゃら契約しなきゃ良いにゃ願いは叶わないけどにゃ」
「それでも願いが叶うなら俺は恵に殺されてもいいぜ」
満面の笑みで恵の方を見て言う瑠衣
「瑠衣…私は…」
「ちょっと〜私を放置して何いい感じになってんのぉ〜?」
少女はほっぺを膨らませ風船みたいになって近ずいて来る
「まああれだ!最後になるまで俺と恵で協力して他の契約者の水晶を壊して願いを叶えようぜ?」
「少なくとも10人は私達の手で…」
「ちょっと〜10人って〜私も殺されちゃう〜」
「9人だとしても死ぬと決まった訳じゃないし大丈夫だよ!な?!てかお前もう仲間気取りかよ!」
「えぇ〜だめぇ〜?」
「とりあえず保留…私は小鳥遊恵あなたは?」
そう言うと恵は少女に手を伸ばして握手を求める
「保留ってぇ〜酷いなぁ〜私は〜犬坂翔子〜気軽にしょうこって呼んでぇ〜」
翔子は名前を名乗り恵の握手を受け入れた
「おいおい次は俺が放置か?!」
「こっちの子は猫本瑠衣」
「なんで勝手に教えてんだ!?」