ハッピーアニマル⑦
「カッカッカッ水晶に手を重ねてるのじゃ」
「ありがとう烏さん!」
パン!パシュ!
恵が水晶に手を合わせようとしたその時女の子は容赦なく撃った
「恵!!!!」
「イタッ…くない?」
銃弾が腕に当たったはずの恵は腕を不思議そうに見ている
「弾には〜種類があるんだょ〜君を撃った弾はぁ〜対価がなくても〜撃てるゴム鉄砲みたいなぁ〜話しはぁ〜聞いて欲しいなぁ〜」
「窓ガラス割ったのもその弱い弾なの?」
恵は割れたガラスを指さして聞く
「そうだよぉ〜人間には無力な弾〜けど生きてる物以外にはぁ〜本物みたいなぁ〜威力なのぉ〜不思議〜」
「恵ほんとに大丈夫か?!」
瑠衣が恵の撃たれた手を確かめる
「瑠衣ありがとう大丈夫」
「恵が死んだらどうすんだよ!このバカ!」
恵の手の無傷を確認して少女に怒りを表す瑠衣
「バカじゃ〜ないよぉ〜」
「そんな安全な弾でわざわざ威嚇した君に確認したい命は大丈夫なの?」
「殿に変わって拙者が説明します!この小娘は道中で眠って居たため拙者が安全確保のため連れて来た所存」
犬は尻尾をブンブンさせながら説明を始める
「侍?まぁ安全なのは分かるけど命を人質にした君の目的はなんなの!」
「え〜とねぇ〜ん〜〜〜〜…なんだっけぇ〜」
少女は頭を抱えて必死に思い出そうとしている
「翔子殿お耳を」
犬に言われコソコソと話を始める
「なんなんだあいつら…」
「思い出したぁ〜君たちがぁ〜契約してぇ〜どんな願いを叶えるのかぁ〜聞きたいのぉ〜」
「………世界を戻したい」
「俺も右に同じだ」
恵と瑠衣は真っ直ぐな瞳で少女を見て言う
「そっかぁ〜私と同じだぁ〜争う理由無くなっちゃたぁ〜」