パッピーアニマル②
「喋ってる!?」
思わずびっくりして抱き合う瑠衣と恵
「カッカッカッ小娘達よ感謝してやる」
烏が偉そうに胸を貼りながら前にちょこちょこと歩いて来る
「だから貴様のせいだと言ってるのにゃ」
猫が困った顔で烏の後ろに着いてきた
「お姉ちゃん?ねこさんとからすさん喋ってるよ?」
命が不思議そうな顔をして首を傾げている
「なんだよ!おっお前ら!」
瑠衣が慌てながら烏と猫に指をさしながらビクビクしている
「カッカッカッワシらは神の使いで選ばれし者の願いを叶える者じゃ」
烏はこれまた偉そうに胸を張ってドヤ顔をする
「私達は選ばれし者を探してるのにゃ」
猫が毛ずくろいをしながら言ってくる
「願いってそれなんでもですか」
恵が目の前の烏と猫に問いかける
「カッカッカッ当たり前だろ小娘よ、願いとはどんな願いでも叶えてくれるわ」
烏は誇らしげに胸を張る
「例えばこの第X戦争後の日本を元に戻すとかも?」
「当たり前にゃ永遠の命も使い切れない程の財も神様はなんでも叶えてくれるにゃ」
猫が毛ずくろいをしながら返答する
「お姉ちゃん?」
命が恵の袖を引っ張った
「大丈夫だよお姉ちゃんに任せて」
「恵大丈夫か?喋る烏と猫なんて普通じゃねぇーよ」
「カッカッカッ喋る烏とは失礼な!」
「喋る猫とは失礼にゃ!」
「我らは神の使い!」
「我らは神の使いにゃ!」
2匹は胸を貼りながら怒っている
「瑠衣がごめんねそれで烏さんと猫さん選ばれし者になるにはどうしたらいいの?」
瑠衣の頭を無理やり下げさせながら質問する
「恵ひでぇよ!」
「カッカッカッこの度助けて貰った恩もあるので許すとしよう!選ばれし者になるには他の10匹の使いの者が選んだ人っ子と競いこの×××の水晶を×××最後の×××の水晶の持ち主の願いを叶えるのじゃ!」
烏の言葉の中に聞き取れない言葉もあったが少女達は