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僕は魔族?(1)

スマートフォンでお読みになっている方にお願いがあります。

後書きについてなのですが僕はパソコンで書いているので問題ないのですが、スマートフォンで読んでいて読みづらいところがあったら報告していただきたいです。結構改行してたり文が長かったりして読みにくいかもしれません。スマートフォンで読まれている方、ご協力お願いいたします!

 僕は魔族だ。僕は赤ん坊の頃に拾われてから、ずっとこの大きなお屋敷の主人である魔族に使用人として雇ってもらっているそうだ。ちなみに僕は一ヶ月前より以前の記憶がない。先生によると僕は掃除中に部屋の窓から外に落ちて頭を打ったことで記憶を無くしたらしい。でもそんなの信じられるはずもなかった。なぜかって?それはそもそも窓に手が届かないからだ。周りの魔族たちは皆口を揃えて全く同じことしか言わない。何回聞いても同じことしか言わないので諦めたがもし知っている魔族がいたら聞いてみたいと思う。とりあえずそんなことは置いといて早く仕事に取り掛からなければ。

 

 僕の仕事はまず朝早く起きて食事を済ませ身だしなみを整えて、このお屋敷の主人の娘であるネイ様を起こすところから始まる。しかしこれが厄介なのだ。まずドアをノックして挨拶をすると返ってくるのは沈黙・・・あまりにも沈黙が続くので心配になって入ろうとしたこともあったが魔術でドアが固定されていて入れなかった。一度だけ「待ってて」と声がして素直に起きてきたこともあったがもうそれっきりだ(二週間前くらい)。しかしどうすることもできないので一時間ぐらいノックをして()()()()()を繰り返すと「うるさいっ!」といってやっと起きてくれる。これだけでも十分大変な気もするがここからが本番だ。まずは着替えを済ませてもらった後に身だしなみを整えるために髪を梳かして整える。聞いただけではわからないと思うが実は結構難しいのだ。櫛を使った時に髪が引っかかって痛くさせないように慎重に腕を動かす。髪型を整えるときはネイ様が「〇〇な感じにして!」のような感じで伝えてくるので、できるだけ希望に沿った髪型にする。だがここで問題が発生する。それはネイ様が気に入らなかった場合「もう一回やり直して」といってくることだ。そのため髪型のことに関しては何も知らない僕は他の使用人に質問したりして勉強してこなければならないのだ。そんな感じで何だかんだ起きてからさらに一時間以上時間が経っている。ちなみに女性の使用人ではなく僕がネイ様の身の回りの世話をしているのには理由が二つある。一つ目はネイ様に気に入られたから(なぜかは知らない)。二つ目はネイ様が発している魔力の濃度が濃く、他の使用人たちでは近づくだけで気分が悪くなってしまうからだ。どうやらネイ様の魔力は他のものを寄せ付けない威圧のような効果があるようだ。(ドアを固定したりできるのもこの魔力が影響しているからだそう)僕は近づいてもちょっと強い風を浴びてるような感じがするだけだ。話が逸れてしまったが仕事の話に戻ろう。身支度が終わったらネイ様を朝食に連れて行く。主人の食事中は本来なら後ろで立っているか他の仕事をするべきだそうだが、ネイ様は身分の高い人が食べられるような豪華な食事を僕に分けてくれるのだ。最初は他の使用人たちからの視線を感じたが今ではすっかり普通になっていた。しかし食事を分けてくれるのは嬉しいのだが、「あーん」と口を開けるように促して食べさせてくるのはどうにかしてほしい(前とは違う視線を感じる)。食事が済んだら僕は後片付けをして、ネイ様は魔術の訓練をする。そこからの仕事はだいぶ楽で、掃除をしたり執事やメイド長などに直近の予定などを聞いたりする。お客様がくる場合は自分の部屋にいって待っているかネイ様と中庭で遊んでいる。今日は特に何もないので掃除をして昼食の準備をするだけだ。そして昼食を済ませれば僕の仕事は終わりでそのあとは先生にいろいろ教えてもらえる時間だ!


 「魔術とは自分の体を循環している魔力を使い、イメージしてそれを顕現させることを指す。つまり魔術とはあり得ない現象をそれに見合う魔力を消費して顕現させる()()である。わかりましたか?くれぐれも魔力をあそびに使ってはいけませんよ。」


どうやら僕が魔力を使って遊んでいることを知っているらしい。というか本当に知っているのか?普段は絶対にバレないように僕とネイ様だけの時しかやってないのに。まさか覗かれてる!?


「聞いているかい?」


慌てて頷いたのが余計に怪しかったのか疑うような視線をこちらに向けてくる。しばらく沈黙が続いたが先生が先に折れたようだ。我慢比べでは先生には負けないぞ!そんな調子で礼儀作法や読み書きなど、いろいろ教わってついに実技の時間だ!実技の時間はほとんどネイ様と一緒で1日の中で一番好きな時間だ。今日実践するのは身の回りにある物の具現化、一般的にはイメージしやすいように言葉を決めて瞬時に顕現できるようにする。しかし初めて使う場合は自力でイメージしなくてはいけないのでここで挫折すると一生魔術は使えないそうだ。そんなことを思い出しているとネイ様がやってきた。誰からみてもわかるわけではないが、ネイ様はいつもこの時間はほんの少し顔に喜びが出ているようだった。何故だろうか?まあどちらにしても()()なら何よりだ・・・ッ!?なんだ!?頭が痛いしフラフラする、視界もなんだか暗い。ネイ様が心配そうな顔で走ってこちらに向かってくる。どうしたんだ?先生も慌てた様子だ。


それから数秒もしないうちに僕は意識を失った・・・

読んでいただきありがとうございます!今回はいろいろわからないことがあると思うのでここでキャラの詳細とこの世界の常識を少し書いておきます。


主人公(ここでは言いやすいようナナシとさせていただきます。)

性別・種族:男 魔族(現在彼は魔族だと思ってます(?))

年齢:5歳(前回のエピソードの二年後です)

身長:130cm(魔族は成長が早いです)

生い立ち:次話で出てきますのでお待ちください。

性格:優しい 従順(?)気が利く 努力家


ネイ様

性別・種族;女 上級魔族

年齢:8歳

身長:142cm

生い立ち:主人公を雇っているお屋敷の主人の娘。父親については屋敷に来ないのでほとんど知っていることがなく、少し寂しい幼少期を過ごした。そのせいか普段は表情が暗くあまり機嫌が良くないように見える。6歳の時にナナシが連れてこられた。ナナシといるときはつい嬉しくなりほんの少し顔に出る(ナナシ以外には見分けられないほど少しだけ)。朝機嫌が悪いのはナナシが来る前、使用人たちが近づくことができず昼まで寝ていた。そのせいで習慣になってしまい朝は起きようにも起きれず、起きても体は寝たいと感じてしまっているから。着替え以外のことをナナシにさせているのもそのせい。

性格:温厚 穏やか 優しい 世話したがり


この世界での魔族の常識(1) 姓について

魔族に基本的に姓はありませんが例外もあります。例えば魔王様になった魔族は名前の後に「ロワ」と姓がつきます。なので仮にナナシが魔王になったら「ナナシ・ロワ」となります。また、姓とは違いますが呼び分けるために何か偉業を成したものにはその偉業にあったものがつきます。なのでナナシが石油王になってそれを素晴らしいと多数の魔族が言ったなら「石油王:ナナシ」となります。


この世界の魔術の常識(1)魔術について

今回の話を読んで魔術ってこんなんだっけ?と思う方もいると思いますので説明させていただきます。この世界での魔術はなんでも行うことが可能です。とはいえそれでは物語として面白くないので他のファンタジー作品と同じように魔力量によって制限をかけています。他の異世界ファンタジー作品等などの冒険者ランク(↓D C B A S↑)の魔法使いで表すと、一般的な魔族はCランクと同等ぐらいです。しかし「あれ〜魔族は魔術が得意じゃないの?」と思う方もいると思います。しかしこの世界では魔族であっても他のファンタジー作品に出てくるモブ冒険者Aとほとんど変わりません。後々ストーリー上で他の種族が出てきます。そこでバランスを取っていますのでお楽しみに!もう少し詳しく知りたいという方もいると思いますがこれ以上話すとストーリー上のネタバレを含んでしまいますので控えさせていただきます。


この物語の世界観について教えてほしいということがあれば感想等にてお願いします!後書きに今回のような感じで書いていこうかと思います!次話もお楽しみに!

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