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CAN・DAY・A・SORT  作者: 可笑師司
CAN・DAY・A・SORT~激闘編~ 《火星編》
3/4

外伝その2 〜普通って何?〜

(‐△‐)「なんで凄めに生きてる人ってふつーに生きてる人を小馬鹿にするんでしょうね」――そもそもふつーに生きてるって呼び方がもうアレですし

(●∧●)「やってやった感が凄いんでねえの? 俺はお前らとは違うって」

(‐△‐)「それ、ルゥさんの意見でねえの?」

(●∧●)「まあね」

(‐△‐)「自分でやってやった感が凄いんですかねえ。君達が小馬鹿にしてるみなさんのおかげで生きられてる面もあるのに」

(〇 〇)「そういう多角的に物を捉えられないんじゃないの? やっぱ自分が生きてる世界に絞っちゃうじゃん焦点」

(‐△‐)「ですよねえ。けだしけだし。どうしても狭くなっちゃいますよね。自分から見える世界ってのは」

(●∧●)「器だよ器。ケツの穴ちっちゃいヤツが社会性の中で生きてるやつをバカにすんだよ」

(‐△‐)「ボクのケツの穴ってどうです?」

とジテンはおしりの穴を見せる。

(〇 〇)「くさい」

(●∧●)「見応えがない」

(‐△‐)「なんかもう、クサいよりも見応えがないの方がショック……」

ジテンは宙を見上げ――

(‐△‐)「どうしたらもっと見応えのあるおしりになれますかね」

(〇 〇)「待て待て待て。こんな論点のズレ方あるかね」

(●∧●)「そうだな~しばらく洗うの辞めたら?」

(‐△‐)「それだと嗅ぎ応え重視になりません? 俺が磨きたいのは見応えなんですよね……」

(●∧●)「お前、ケツ毛はそれで精一杯か?」

(‐△‐)「目一杯です。これ以上は……」

(●∧●)「そうか……」

(〇 〇)「いやいやいや、そうかじゃねえんだよ」

キャンディは二人をきょろきょろ見て

(〇 〇)「どした? 目下の議題。どこ行った?」

(‐△‐)「育毛してみましょうか?」

(●∧●)「ちん毛から毛を借りるってのもあるな」

(〇 〇)「ねえ、なにお前らまじめにアゴ捕まえてこんな話しとんの?」

(‐△‐)「それだと俺のちんこの見応えが……」

(●∧●)「この歳、ちんこは捨てるべきだな。ただでさえ包茎なんだ」

(‐△‐)「くそお。この剛毛具合、ライオンのたてがみみたいで気に入ってたのになあ」

(〇 〇)「……お茶組んで来よ」

そそくさと台所へ行くキャンディ。

残されたふたりはだんまり。

聞いてくれる人がいなければこんな――まさに〝不毛〟のやりとりなど、試みても意味がないのだ。

(‐△‐)「……」

(●∧●)「……」

おたがいきょろきょろ。

(‐△‐)「……」…

(●∧●)(お前、暇すぎてかっこからてんてんこぼれてんぞ)

(‐△‐)(あ、あああおっとっと)

(●∧●)(てんてんのはみ出しは心のよだれぞ)

(‐△‐)「……なんかよく分かんないけど、ご忠言ありがとうございます」

(●∧●)「……」

(‐△‐)「……」

(●∧●)(ごちゅうげんってナニ?)

(‐△‐)(……いや、あの、俺も深くは――)

ととととと。キャンディの足音。

(●∧●)「いや、しかしだね。おならで頑張ると言ってもだね」

(‐△‐)「なんすか。じゃあ代替案でもあるってんすか」

ルゥはいきなりおしりを突き出し

(●∧●)「こう、俺様くらいのね? 見応えのあるおしりをだね」

(〇 〇)「まだやってんだ」〝ずずず〟

とキャンディさんは座りながらお茶を飲みましたとさ。

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