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転生者なので進化可能です  作者: コロン
惑星アクリス編
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第九十話

ノイマン王国の東の海を北上する、クレイ達はすでにパーフェクトアンノウンの魔法で姿を消していた、イーリス達はラファエル法王国の南の海を西へ進むまだ敵の姿は無いがおそらく西に艦隊を展開していると思われた、クレイ達はラファエル法王国の東側を北上する、この辺りは漁村が幾つかあるだけで軍事施設は無い、ハーシエル王国への定期船が飛び立つ空港があるのだが浮遊船があるだけで軍艦は無かった。


そのまま北上しジャイナ王国の山岳地帯を通りクイント共和国に入ると西へ進路を変更する、エステリア帝国に入ると北西へ進み竜王国の近くまで到着した。


「クレイ様、敵艦隊を補足しました」

「正確な場所と敵艦の数は?」

「北の海近くです 、戦艦二隻に空母が三隻それに索敵用の小型艦が一隻」

「俺達の出番だな」

「クレイ様いつでも行けます」

「フォルトとクラリスは魔導アーマーで待機、アルシェはこの艦を守ってくれ」

「了解!」

「このまま進み海底要塞上空で俺とティアが降りる、クリンその後は任せたよ」

「承知しました」

「では突撃開始!」


敵艦隊に発見されたのは海上に出る直前だった、攻撃が始まるとフォルトとクラリスが甲板に出て迎撃を開始する、クリンは魔導レーザーの照準を空母に合わせる。


「魔導レーザー発射!」


魔導レーザーは空母を守るように移動した戦艦の防御シールドを突き破り後ろの空母に命中する、煙を上げる空母はゆっくりと降下を始めた、敵の真ん中を突き進むと戦艦から大量のミサイルが発射されたがシールドで防ぎ突き進む。


「海に出ます」

「じゃあ行ってくる」

「おう」

「後は任せて!」


人魚化の薬を飲み戦艦の後ろから海面に飛び込む、海水は予想以上に冷たい、人魚化の薬が和らげているがそれでもすぐに陸へ上がりたいと思うほど冷たかった、ウンディーネを呼び出し海底へと潜る、この辺りは海流が激しく思うように進めないがウンディーネに手を繋いでもらい深く深く潜って行くとシールドが展開されている要塞が見えて来た。


「あそこから入りましょう」


ウンディーネが岩場の多い海底に着くと防御シールドに穴を開け中に入った。


「要塞に入り口はあるのか?」

「潜水艇や潜水艦で往来しています、あそこではないでしょうか」

「格納庫があるのか」


泳いで近くまで行くと潜水艦と潜水艇を見つけた、格納庫の上部は空気があり乗組員が出入りする扉もあった、辺りに人はいないようだ。


「行ってくる」

「お気をつけて、私はこの辺りにいます」


クレイは頷きフライの魔法で扉の近くに移動する、人魚化を解くと魔法で姿を隠し潜入する。


「ティア大丈夫か?」

「儂の人魚化も解いてくれ」

「忘れてた」


ティアの人魚化を解くと大きく伸びをしクレイの周りを飛んで見せる。


「問題無しじゃ」

「サーチの魔法で探ってみるか」

「あっちに誰かいる見たいじゃぞ」


通路を進むと魔力炉のコントロールルームや格納庫の管制室などがあり竜人が仕事をしていた。


「端末があるぞ」

「使い方が分からない」


クレイは自分の端末からクリンを呼び出し解析させる。


「分かりました、地下に部屋があるようです」

「竜王はそこか、もう一体の古竜はどこだ?」

「要塞の管理室があります」

「場所は?」

「この要塞の中央です」

「案内してくれ」

「了解しました」


要塞内を歩き管理室へ向かう竜人の兵士が出入りするのに紛れて中に入ると竜人化した古竜が仕事をしていた、管理室にはいろいろな物が置いてあり狭く感じる、クレイの存在を感じとり古竜が振り返った。


「とうとうここまで来たか人間」


クレイが姿を見せると古竜が槍を構え戦闘態勢をとる。


「戦闘は苦手だが仕方あるまい」


槍とロングソードが火花を上げる、苦手と言っていたが力強く槍で突いて来る、数回打ち合うと古竜は転移装置に入り消えた、クレイも転移装置に入り追いかける、転移した場所は出入り口の無い広いフロアだった、次の瞬間転移装置が破壊された。


「ここがお前の最後の場所だ」

「魔法が使えないようだな」

「人間の力だけで古竜に勝てるかな」


古竜が槍技を使いクレイを攻撃するロングソードで受け流すと一気に間合いを詰める。


「クロススマッシュ!」

「グフッ」

「パワースマッシュ!」

「ドリルランス!」


槍がクレイに届く前にクレイのロングソードが古竜の胸を切り裂いた、後ろへ下がり傷を抑える。


「魔法が使えなくともこれほどの力があるとは」

「降参したらどうだ?」

「人間に降参など出来るか!」


竜人からドラゴンの姿に変身しブレスを吐くと隙を与えず尻尾で打ち払う、強力な攻撃をクレイは盾で受け止めている、牙や爪による連続攻撃を上手に受け流しながら接近すると剣技を繰り出す。


「アッパースマッシュ!」

「グハッ」


古竜が爪で受け止めようとするが爪を切り落とし喉を切り裂いた、崩れ落ちる古竜がキラキラと光を放ち消えて行く。


「ティア、お前だけなら転移魔法で外に出せそうだウンディーネに報告にしてくれないか」

「魔法が封じられたら儂の出番は無いからのう、よし引き受けた」

「脱出の手助けを準備しておいてくれ」

「無茶はするなよ」

「行くぞ」


転移魔法でティアを移動させた後フロアを調べる、もう魔法は使えないがテイムモンスターの召喚は可能だった、プニムを召喚し壁や床を溶かしてみるが少ししか溶けなかった。


「天井はどうだ」

「時間を掛ければ行けそうです」

「よし、頑張ってくれ」


プニムが天井を溶かしている間に魔力操作を繰り返し少しの魔力なら操れるようになった、転移魔法はもちろん他の魔法も依然使用不可能だがアイテムボックスを開くくらいは可能になった、だが回復薬の効果も魔法と同じで発揮されないと新たに判明した。

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