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第二話

両親に見送られ家を出て会社に向かう、寮生活になるのでしばらく家に帰れないが仕方ない、この国では移動手段に無人タクシーを使うクレイも無人タクシーに乗り込み町の中央にある政府ビルを横切り東へ抜ける、町の西側が居住区で東側がビジネス街だ、因みに北側は商店街や工場が並んでおり南側は植物プラントや家畜プラントなどの生産区になっている、目的地に到着すると目の前にあるビルの大きさに圧倒されたこの国でも有数の大きな会社だ。


「本日からお世話になりますクレイ・ココ・アルベリオです」

「はい、ではこちらへ」


受付でもかなり緊張していたがとても優しい社員さんが丁寧に社内規則や事業内容の説明をしてくれたので少し緊張がやわらいだ。ダンジョン探索者として基本的な情報は調べて来たが改めて聞いておきたい情報を聞いてみた。


「一つお伺いしたいのですがよろしいですか?」

「はい、なんでしょう?」

「ダンジョン探索者は戦士や魔法使いなどの職業に分かれていますが武器として銃は使えないのですか?」

「町を守る壁の上にはレーザー砲台や速射砲などの兵器があるのをご存じですか?」

「はい、知っていますAI制御で外部からのモンスターを攻撃し町を守っているんですよね」

「そうです、外部からのモンスターをレーザー砲や速射砲で倒したらなにかドロップしそうですよね?しかしなにもドロップしません。ダンジョン内外を問わず経験値やドロップ品を得るには剣や魔法で倒す必要があるんです。この制約は大変厳しくパーティー内の誰かがそういった武器を所持しているだけでダメ、しかもダンジョン内では階段を降りられなくなっています」

「どうしてそんな制約があるんですか?」

「どうしてと言われましても困りますがダンジョン創造主の意向でしょうかね。ダンジョン外のモンスターは元々経験値も少ないですしドロップ率も低いので銃などを使っていますがダンジョン内ではドロップ品を目当てに探索するのでそういった武器の持ち込みは厳禁ですよ」

「分かりました、気を付けます」


護身用に銃をもって行きたかったがそう上手くはいかないようだ、説明を聞いたあと探索者としての職業適性テストと魔力測定を行い今の段階でなれる探索者としての職業を決める。


「魔法職の適性が高いですね」


適性職業一覧

魔法師、神官、ドルイド、召還師、魔法剣士、魔法戦士、

魔道具技工士


「この中だと魔法戦士がいいです」


魔法戦士は戦士系の武具を装備できる魔法師で魅力的に感じたのが理由だ。


「魔法戦士ですか上級職ですね、はいそれでは登録します」


探索者のIDカードに魔法戦士と記載されたこれで初期設定は終わりのようだ。


「では配属先に向かいます」

「はい」

「ベテランさんが多いので安心してくださいね」

「はい」


通路を進み目的の部屋へ到着するとドアをノックする。


「失礼します」


扉を開けると中に4人の探索者が待っていた。


「こちらに配属されました新入社員を連れて参りました」

「ご苦労さん」

「では、よろしくお願いします」


案内してくれた社員さんが退出し代わってこの部署のリーダーが話し始める。


「まずは紹介だな、俺はここのまとめ役リンゾ・ネイ・アッドだよろしくな」


リンゾは赤髪の短髪でシルバーの鎧を身につけているたくましい男だ。


「私はシア・バス・ネイル」

「私はフーシェ・イル・カリスよろしくね」


シアは金髪ロングの女性で白銀に金の模様がある鎧がとても似合っている、フーシェはフード付きの緑のローブを身につけ杖を持っている小柄な女性だ。


「俺はフォルト・クジ・バラードだ」


フォルトは焦げ茶色の軽鎧を身につけていて茶色の髪の毛を後ろでまとめている。


「僕はクレイ・ココ・アルベリオです。よろしくお願いします」

「俺は重戦士、シアは聖騎士でフーシェがドルイド、ドルイドてのは回復魔法を使える魔法師のクラスだ、そしてフォルトがレンジャーだ、クレイは魔法戦士となっているが魔法は使えるのか?」

「サンダーとウインドカッターが使えるみたいです、回復魔法はキュアウィンドとヒールウィンドが登録されてます」

「優秀だな、攻撃と回復両方使えるのか、だがしばらくは俺達の後ろで戦いを見ていてもらういいな」

「はい」

「ではフォルト部屋に案内してくれ明日から実戦だ」

「はい」


寮の部屋に荷物を置き明日に備える支給された魔法戦士用の装備はどれも魔法を付与できるようだ、魔力を流せば攻撃力と防御力が上昇する魔力量が多いクレイにとってはありがたい装備だった、それからフォルトと食事をしたり風呂に行ったりして過ごし別れたあとは明日に備えゆっくり休んだ。

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