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189.神バトル



 わたしは、戻ってきた。

 逢魔に首を落とされ、死んだはずだった。けど、わたしは自称神を名乗るノアールらしき人物と出会い……。

 力を貰って、こうして現世に舞い戻ってきたのだ。


 愛する子ども達、森の仲間、そして生きとし生けるもの全てを、救うため。

 この巨悪を、打ち倒すために。


「キリエ様ぁああああああああああああああああああああ!」


 ふわり、とわたしはチャトゥラさんの側におりる。

 そして彼に手を触れる。


 ぽわ、と彼が光ると、怪我が治っていく。


「心配かけて、ごめんね、チャトゥラさん」

「いえ……いいえ! 戻ってくると……必ず……戻ってくださると……ぐすん……しんじてびゃぁあああああああああ!」


 最後は耐えきれなくなったのか、チャトゥラさんが泣き出してしまった。

 チャトゥラさんだけじゃあない、他の子たちにも迷惑をかけてしまった。


「ば、ばかな……あり得ない……おまえは、おれがやっつけたはず……」


 見上げると、逢魔がそこに居た。

 わたしを殺したことは、別にいい。

 でも……。


「戻ってきました。天罰を執行するために」

「はぁ!? 天罰だぁ!? 何言ってるのだ、おれが神だぞ!」


「いいえ。あなたは神の体を借りて好き勝手やってるだけの、偽物です」

「な、何言ってるんだ……お、おれがノアール……」


 ああ、そう。

 まだそれを言う。


「いいえ、ノアールは、このわたしです」

「何言ってるんだおめえ……?」


「わたしこそが、ノアールにして、神!」


 ばさっ、と翼を広げる。


「わたしは聖女神キリエライト! ノアール様より名と力を貰い、この世界を救いに来た……神です!」


 強い光が周囲に広がる。チャトゥラさんが涙を流しながらわたしを見ていた。


「キリエ様……ついに、ご自覚を……」

「あなたが神だとおっしゃるのでしたら、勝負しましょう」


「はぁ? 勝負ぅ?」


 わたしは逢魔をにらみつける。


「どちらが本物の神かを、決める戦いです!」

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