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171.かぐやさまを、助けたい!


【★おしらせ】

迷宮の聖女、コミックスが発売されてます!

よろしくお願いします!


挿絵(By みてみん)

【購入こちら↓】

https://amazon.co.jp/dp/4041150388/



 デュラハンのゆらちゃんが仲間になった。


『ぴゅい~! ゆらちゃん背ぇたかーい!』


 ぐーちゃんが楽しそうにそういう。

 ゆらちゃんは背が結構高い。190くらいあるのかな? 巨人であるデッカーちゃんと、同じかな?


 胸も結構あるし、背も高い、それでいてすらっとしてる。

 スタイル抜群ね。これはさぞ男性にもてるだろうと思う。


 ゆらちゃんの頭にぐーちゃん、肩にムイちゃんとすらちゃんが乗ってる。

 すっかりみんなになじんでるみたい。


『ゆらちゃん! おいらも抱っこ!』

「うん♡」


 よいしょ、とゆらちゃんがくま吉君も持ち上げる。

 なんだか止まり木みたいだわ。


「姐さん、先へ進みましょう」


 そうだったわ。

 まだ迷宮探索の途中だった。


「……先?」


 こてん、とゆらちゃんが首をかしげる。


「わたしここの、元迷宮主の人を探しに来ているの」

「! 【かぐや】様の……こと?」

「? かぐやさま……?」


 初めて聞く名前だわ。


『ゆらちゃん、かぐやさまってだぁれ?』


 くま吉君が尋ねる。


「……封神の塔の、元々の迷宮主。……わたしたち、魔物の……お母さん。力を……くれてた」

「! まさか……魔王種?」


 魔王種。最上位の魔物のこと。

 聖十二支デーバだとアニラさんや、メデューサちゃんがそれに該当する。


 ……あと、なぜか人間であるわたしも。

 

「魔王種が居ても、負けてしまうとは……今の迷宮主は、相当強いのでございますね」

「……うん。強くて怖い……」


 ゆらちゃんがしゅん……と肩を落とす。


「かぐやさま……ほんとうはとても強い。でも……わたしたち魔物をかばって……それで……」


 なるほど……。

 かくがやさまは、お優しいかたなのね。


 ゆらちゃんがポタポタ……と涙を流す。

 わたしは……明るい声で言う。


「だいじょうぶ! かぐやさまは、また復活するわ!」

「! ほ、ほんとぉ?」


「ええ!」


 なぜなら……。


「ノアール様が……」

『『『キリエ様がいるからね!』』』


 ええ~……またぁ。


『ねーちゃんがいれば、死んだやつだっていきかえる!』

『ぴゅい! キリエ様がいれば、だいじょうぶ!』

『なんとかなーる!』『むい!』


 うう……わたしが何かしてるわけじゃないのに。


「キリエ様……たすけてくれる……?」


 助けてくださるのはノアール様だ。

 でも……神は忙しくて、いちいち地上の小さな悩みに取り合ってる時間は無い。


 ……問題を解決するのは、神の使徒である、わたしの使命。


「ええ、まかせて! かぐやさまは……わたしが助ける!」

『『『かっけー!』』』


 じわ……とゆらちゃんが涙を流す。

 わたしはハンカチを取り出して、涙を拭った。


「だから泣かないで?」

「うんっ!」

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、



『スキル【無】の俺が世界最強〜スキルの無い人間は不要と奈落に捨てられたが、実は【無】が無限に進化するSSS級スキルだと判明。俺をバカにした奴らが青ざめた顔で土下座してるけど、許すつもりはない』


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