5.外人部隊
「よし着いたぞ」
運転席の恭士郎に蹴り出されて外に出る。
全身が固まってて動こうとすると痛い。
道は凸凹だし恭士郎の運転は荒いし車内は二人乗りのところに三人ねじ込んでたから熱いし。
せっかくお風呂に入ったのに全身が汗臭い。
もう最悪。
「けほっ・・・けほっ・・・」
最悪も最悪、恭士郎のやつ運転中ずっとタバコを吹かしてて車内は煙の匂いで満たされてる。
一緒に乗ってるセシリアちゃんが煙を嫌がってるのに恭士郎はまるで意に介さなかった。
窓を開けたら開けたで砂塵が飛び込んでくるし・・・。
恭士郎は緋ノ本に送った転生者のなかではマシな方かと思ってたけど、こんなデリカシーの無いやつだったなんて。
「セシリアちゃん大丈夫?」
タバコの煙と車酔いでぐったりしてるセシリアちゃんの声をかける。
「だ、大丈夫です・・・」
全然大丈夫に見えない。
雪のようなきれいな白い肌は血の気がなくなって青白くなってるし、ふらふらしててまっすぐ立つのも辛そう。
ゆっくり休んでいいからね?
そう言おうとしたところを恭士郎がセシリアちゃんを担ぎ上げた。
「何グズグズしてんだ。休みたきゃさっさと中に入れ」
「あんたもっと言い方考えなさいよ」
石垣で囲んだ都市区画、中央の本丸の一つ外周の一角に目的地はあった。
歴史的な和風の街並みが並ぶ中に異彩を放つ四角いコンクリートの建屋が転生者「達」の拠点だった。
―外人部隊緋本原支部
いくつかある外人部隊の拠点の一つ。
ここ、緋本原は規模こそ小さいが国仲地方の中央に位置していることで、同地方の旅団の交通の中継地、ハブの役割を果たしている。
そして、その役割の副産物として緋本原には各地から情報が集まる。
建付けの悪い開き戸を開くと銀行か市役所かと言うようなレイアウト。
手前には人種、種族も様々な転生者と長机とアクリルの仕切りで肌てられた窓口の奥は事務員らしい転生者達が慌ただしく動いている。
「まずはここの名簿にこのチビを登録する。終わったら俺は一服してくる。その間に帳簿係のおっさんに話をしてみろ」
恭士郎は元気がないセシリアちゃんを窓口に連れて行くと彫りの深い顔に口ひげを蓄えた中年と初老の間くらいの転生者が対応する。
『帳簿係』というのはこの男だろう。
―アクティブスキル:分析
見た目に似合わない頭脳派な奇跡で『帳簿係』はセシリアちゃんの情報を読み取って脇のパソコンに入力する。
「セシリア・イシュトバーン。9歳。学歴:なし。職歴:なし。既婚。出身・・・読めないな、まあこれはいいか。登録情報に間違いはないかな?」
「どうなんだ?」
男二人が確認を求めるけどセシリアちゃんは二人の言葉が分からないから困ってる。
「おい通訳!」
「ああもう、人にもの頼む時はお願いしますでしょ!?」
まったくもう。
セシリアちゃんの国の言葉でセシリアちゃんの経歴に間違いがないか訊くとセシリアちゃんはきれいな声で間違いないという。
「よし、じゃあ登録する。連絡先はどうする?恭士郎と同じでいいか?」
「とりあえずそれで頼む」
帳簿係はパソコンに情報を入力するといくつかの書類を渡してきた。
外人部隊で依頼を受ける上での注意事項なんかが書かれた紙だから読んどけと恭士郎はいう。だからセシリアちゃん日本語わからないんだってば。
「日本語の練習や戦闘訓練も金払えば受けられるって書いてあるんだよ」
そのための金がないからここにいるわけだがな、と恭士郎は言う。
「チビの用件は終わりだな。じゃあ、あとは適当にやってくれ」
恭士郎はあたしに『帳簿係』の前に座るよう促すとセシリアちゃんを連れて待機スペースに下がっていった。
「これを飲んどけ」
セシリアちゃんは恭士郎から水筒の水を受け取ると小さな口で少しずつ飲んでいく。
恭士郎はそれを見守るかと思いきやすぐに自分のタバコに火をつけた。
周りの転生者が煙たそうにしてるのを一瞥して、お構いなしに煙を吐く。
この男の辞書には分煙という言葉はないのだ。
「依頼の持ち込みかな?」
『帳簿係』は薄青色の目で女神:エクレールを見ると一瞬だけ何かを考えたけどすぐに業務の思考に戻る。
「ええそうです」
依頼内容は『神器:セレナリア』の捜索および入手。
転生者セシリアと一緒に緋ノ本に送られた神器、これを元の世界に戻す。
エクレールがこの世界に降り立った目的だった。
「恭士郎からも聞いてるけどおたく、おれをここに転生させた愛想のないオバハンの知り合いということでいいのかな?」
返答に詰まったのは本来ここに来るはずで、直前で逃げ出したお局ババアのことを思い出したからだった。
エクレールは自分が優秀とも品行方正とも思ってはいなかったが、あのババアよりはマシな女神だという自負はある。
「・・・ええそうです」
その自分があのババアと同列だと認めるのは耐え難い屈辱だったが、そう答えた。
「依頼は出しておこう。もし依頼を受ける転生者がいればこちらから連絡を入れるようにする。連絡先は恭士郎と同じでいいかな?」
後ろで煙を吹いてる恭士郎を見ると、構わん、といってるようだった。
「じゃあそれで」
「それで」
と『帳簿係』はエクレールを見据える。
「報酬はいくらに設定する?」
「え?ないわよそんなの」
エクレールはこの世界に来て二日目だった。
現地の金など持っているはずがない。
『帳簿係』は呆れたようにエクレールを見る。
「一応依頼は出すが、この内容をただでやれと言って受けるものはいないと思う」
『帳簿係』は言う。
神器は貴重品で戦略的価値が高い。
同種の依頼は毎日のように政府機関、軍閥、企業から舞い込んでくる。
そしてその依頼は莫大な報酬が提示されているのだ、と。
『突然ですが臨時ニュースです』
窓口の中にあるブラウン管テレビがニュースを伝えてきた。
近場の旅団に賊が侵入し、機密物資の強奪を目論んだため捕獲して殺害したという内容だった。
丸いディスプレイに映る柱に吊るされた賊はおそらく転生者だろう、肌の色が緋ノ本の人間と全く違う。
そして全身くまなく銃弾を撃ち込まれて誰がどう見ても生きていることは不可能だった。
「『夜鷹』、8年戦士のあいつでも無理か・・・」
気づけば恭士郎が近くに来ていて神妙な顔でディスプレイを見ていた。
え、あの銃弾まみれの死体強キャラだったの!?
ていうかタバコを消してから来い。煙をばら撒くな。
「隠密の奇跡持ちでな、隠密、偵察任務では負け無しだった」
「依頼主については規約により教えられんが、報酬額は前金;50億、成功後:150億だったよ。旅団が保有する神器を奪おうとすればこれでも安い方だがね」
「あの士官は見覚えがあるぞ。お前が探してる神器を持ってるとこだ。あのチンピラみたいなツラは間違えようがない」
つまり、あの銃弾まみれより強力な転生者を連れてこないといけないということか。
そして連れてくるには途方もない金が必要・・・。
「頭痛くなってきた・・・」
「金作って出直すしかねえだろ。チビを見てろ。あとは俺の用件だ」
「金作るって、どうやって!?」
「知らねえよ。体売るんだったら5万は出してもいいぞ」
なんて下品なやつだ。
もっとマシな転生者は他にいないのか。
エクレールは周りを見ると分析の奇跡を使う。
駄目だ、この中で一番戦闘力が高いのが目の前の下品な煙発生装置しかいない。
耐え難い屈辱だが、この男に媚を売るしかないのか。
「いや、それはいいからチビの面倒見てろ」
恭士郎は歯ぎしりする女神を押しのけると『帳簿係』と対面した。
「つーわけで金がなくなった。前金で金が入る任務があれば振ってくれ」
恭士郎が『帳簿係』に訊くと『帳簿係』は彫りの深い西部劇顔をしかめる。
「そうはいってもな・・・、めぼしい外来種はだいたいお前とスコットが狩っちまってるからな・・・」
それに時期も悪い。と『帳簿係』は言う。
冬が近いからだ。野生動物を凌ぐ怪物、外来種もほとんどが冬の到来によって活動が低下する。
冬眠に入るか、温かい地方に移動するか。
そこは熊や渡り鳥とそう変わらないのだ。
だから外人部隊でも秋の間に高額な依頼を受けて越冬に備えるわけだが、思わぬ支出によって予定が崩れてしまった。
「外来種に限らなくてもいい。前金が出るやつならなおいい」
『帳簿係』はデータベースを検索していく。
検索しながら『帳簿係』は世間話を始める。
「それにしても、天下の『狂剣』がローン持ちとはな。長く仕事はしてみるもんだ」
「不測の事態だよ全く・・・」
春まではここに来る予定はなかった。
インフラのある旅団の郭に買った家で長めの冬休みが取れると思ったのに。
「借金はいくらだ?」
「5000万・・・」
「なんだ安いじゃないか。お前の実力なら銀行でも貸してくれるだろう」
通常、身一つで転生した転生者がローンを組むことはできない。
死亡した際に債権を回収する手段がないからだ。
だが、死線を生き残った転生者は例外的に金を借りることができる。ことがある。
例えば10年戦士のスコットなどがそうで、10年生き延びた実績と実力、殺しても死なない図々しさを担保にしている。
債権者となった銀行は貸し付けた金で転生者を囲い込み、優先的に任務を依頼する。と言った感じだ。
強力な転生者を依頼主同士で奪い合いになった場合、貸してる金の大小で優先順位を決めている、と言うことだ。
「いや、借金抱えたまま生活すんの気分悪いだろ」
「そんなこと言うのはお前くらいだがな」
だから『狂』なんだよ。と続く。
転生者の殆どは宵越しの銭は持たない。というものが多い。
貯金してもほとんどは貯金を眠らせたまま死ぬからだ。
だから1年も外人部隊にいれば自然と金にだらしなくなる。
―死ねば返さなくて良くなるから実質ノーリスク。
スコットがいつだったか言っていたセリフだが、こいつが特別に金にだらしないかというとそうでもなく、外人部隊における借金の認識はせいぜいその程度だ。
そういう空間で借金を嫌う恭士郎は『イカれた(Mad)』な存在に映るらしい。
「なんかあったか?」
「いや、ないな・・・」
データベースを見終えた『帳簿係』が首を振る。
ここになければ探すのは難しいか・・・。
不本意だがこうなれば旅団から金を借りるか・・・。
俺一人ならどうとでもなる。そういう訓練を公務員時代に受けたから死にはしないが、女子供抱えてやるのは無謀というほかない。
ということを考えていると、『帳簿係』が少し時間をくれと言ってどこかに電話をかけた。
そこから2分ほど電話越しの会話の後、『帳簿係』が恭士郎に言う。
「昔のツテだが、一件あるそうだ」
「まじか」
『帳簿係』はカタカタとパソコンにデータを打ち込んでいくと印刷ボタンをクリック、黄ば見の目立つプリンターから出た用紙を渡してきた。
「ベルンハルト財団って分かるか?」
「名前くらいは・・・」
ここ20年くらいで力をつけている大企業だ。そこの総帥も転生者らしいという話だが知っているのはそのくらいだ。
拠点にしている地方が違うから普段関わり合いになることはない相手だ。
「若い頃に『軍曹』に付いて仕事したときに色々あってな・・・この地方で若い研究員が出向してるからそいつの手伝いをしてくれとさ」
『軍曹』の名前を出した時、『帳簿係』の顔が緩んだ。
『帳簿係』に限らず、古参のメンバーは『軍曹』という転生者を崇拝している素振りを見せる。
外人部隊の創設メンバ―の一人で、今はもういないらしいが、『帳簿係』が不満を言うときにはいつも「『軍曹』がいた頃は良かった」というあたり、人望はあったのだろう。
「『軍曹』がいた頃は給料制だったぞ」
「マジで?」
「マジだ、お前ら実戦部隊も今でこそ個人事業主扱いだが俺の若い頃は従業員扱いだった」
それはもはや別の組織じゃないのか?
それがなんでナーロッパの冒険者ギルドの出来損ないみたいに成り下がってる?
「話が反れたな。とりあえず依頼主は『夜鳴子』にいるから明日の昼に話を聞いてくれってことだ。場所と相手の連絡先はこの紙に書いてる」
「『夜鳴子』か、家の住所と同じ旅団か。楽でいいな」
「まあそういうことだから遅刻はするなよ」
「助かる。今度タバコのいいやつを持ってくる」
「健康のために禁煙してるんだ。持ってくるならビールがいい」
「わかったよ」
ともあれ、仕事が見つかってよかった。
とりあえず今日はこれで引き上げか。
「おいお前ら、引き上げるぞ」
「何よ、仕事見つかったの?」
「まあな、とりあえず帰りに食うもん調達するぞ」
「どっかコンビニでも寄るの?」
「そんなわけねーだろ。帰りの山の中で鹿か猪を捕まえるんだよ。お前も手伝え」
「え?」
帰還するために乗り込んだ恭士郎の車の前にでかいオフロードカーが止まり中からでかい男が出てきた。
「よお恭士郎、お前も仕事探しか」
―アクティブスキル:分析
女神エクレールは抜け目なくその能力を見る。
―スコット・スコフィールド
恭士郎と同格か、純粋に力だけなら恭士郎より上か。
奇跡の発動に必要な『天力』だけなら恭士郎を上回っている。
「そういうお前も、冬越しはできそうにないな」
恭士郎と『帳簿係』の話だと既にかきいれ時は過ぎているからろくな仕事が残ってないらしい。
だからこの時期『詰め所』に来るのは新入りかできの悪いやつくらいということだった。
「娘のためにグランドピアノを買ってやろうと思ってな!適当な任務何個か受けりゃいいだろ」
「今の時期だとろくな仕事残ってねえぞ」
忠告する恭士郎にスコットは大口で笑う。
「そんときゃまたどっかから借りりゃいいだろ」
ああ、だめだこいつ。
こいつ見てると恭士郎がマシに見えてくる。
げんなりしたところに今度は黒塗りの装甲車が近づいてきた。
「あ、やべ・・・」
スコットはなにか思い当たるところがあるようだった。
装甲車の中からは自動小銃を持った黒服とロケットランチャーを持った黒服が出てくる。
「スコフィールドさあああああん!人から借りたもんはちゃんと返せってママから教わってないですかああああ!?」
黒服は拡声器でスコットを怒鳴りつける。
「お前、ヤクザから金借りたのかよ」
「仕方ないだろ?あそこでホワイトアイズがハーベスターに抜かれるなんて予想できねえぞ!?ホワイトアイズが勝てば返せる予定だったんだ俺様は悪くねえ!」
呆れる恭士郎と無反省のスコットに構わず黒服が間合いを詰めてくる。
「光波斬!」
その歩みを阻むべくスコットは目から光を出して黒服を威嚇する。
アスファルトの地面がきれいに切断されている。
女神エクレールは確信した。
スコットは強い。
光を操る奇跡は転生者の中でも覚えられるものは少ない。
よしんば覚えられたとしても、まともに使えるようになるには訓練と本人のセンス、さらには膨大な天力が必要になるのに、本人は当たり前のように使いこなしている。
神器の回収、この男なら可能なのでは?
人格はどうあれ、これほどの実力を持つ転生者はそうそういない。
そこまで考えたところで状況が動いた。
黒服は懐から取り出したジュースのスチール缶のようなものを投げるとあたりに小さな粉が舞う。
「シット!チャフだ!」
二発目に放った光波斬は拡散して黒服に届かない。
うわ、対策されてる。恐るべしヤクザ、恐るべし、緋ノ本原住民。
「しょうがねえな・・・」
スコットは不利を悟ると止めていた自分の車をタックルで倒して黒服の進路を塞ぐ。
「スコフィールドさあああん!いつまでも逃げ回ることはできないんですよおおおおおお!!!!」
そしてすぐに障害物を排除すべく黒塗りの装甲車の大砲から爆弾がぶつけられる。
「恭士郎!お前嫁もらったのかよ!」
爆音の中スコットは恭士郎と女神を交互に指差して声を張り上げる。
「違うわよ!」
「そうだぞ!こいつは5万で買ったんだ!」
「もっと違う!」
「だろうな!」
恭士郎の無礼な物言いにスコットは納得したようにエクレールを指差す。
「相場はせいぜい2万ってとこだ!ボラれたな恭士郎!」
「なんだとコラ!!」
エクレールが怒鳴り返した直後、バリケードにしたスコットの車を弾丸が突き抜けた。
「徹甲弾か、用意がいいな。おいスコット、さっさと逃げたほうがいいぞ」
「そうさせてもらうぜ!グランドピアノはお預けだ!」
まだ諦めてないのかよ。
スコットはでかい図体に似合わず俊敏に恭士郎の車に駆け寄ると運転席の恭士郎に紙袋を渡す。
「俺様の晩飯だ!そこのちっこいのに怖がらせて悪かったって言っといてくれ!」
助手席の女神エクレールは膝の上の女の子を見る。
もとから色白だった顔が青ざめてすっかり怯えてしまっていた。
「さっさと行けよ。流れ弾はいらんぞ」
スコットは恭士郎の言葉を聞く間もなく走り去っていった。
「スコフィールドさああああん!いい加減観念したらどうですかあああああああ!?」
直後、バリケードの役割を果たせないほどに穴を増やしたスコットの車を黒塗りの装甲車がぶち抜いてスコットの後を追いかけていった。
何だったんだあれは・・・。
「スコットの野郎、またヤクザから借りたのかよ」
学習能力がないのかあいつは、とぶちぶちいいながら、女神の膝で震えているセシリアの紫髪を撫でる。
「おいチビ、もう大丈夫だぞ」
そう言うとセシリアは恐る恐る周りを見回す。切断されたアスファルトとスクラップになった大型車と装甲車の轍、爆弾で空いたクレーター。
「ヤクザは自分から関わらなけりゃシャバの人間には手を出さねえ。そんなに怖がるこたあねえよ」
恭士郎の言葉の意味はセシリアには通じないが、安心させようとしていることはわかったのか緊張が少し和らいだようだった。
「おい女神」
恭士郎は女神エクレールに声をかける。
「何よ」
「緋ノ本の連中は手強いぞ。俺やスコットでも本気でヤクザを敵に回したら勝ち目はない」
旅団は装備も兵力も更に上だ。と付け加える。
「それって、神器の回収を諦めろってこと?」
「まあな」
エクレールが何かを言おうとしたが、その答えを聞く気はないと言うふうにアクセルを踏むと、ピックアップトラックは帰路についた。
ちなみに、スコットの晩飯の紙袋にはハンバーガーとポテトがぎっしり入っていたため、帰りに鹿は狩らなくて良くなった。
それでも、ハンバーガーを3つとポテトの大半を平らげた恭士郎は食った気がしないと言って山に帰宅後に蛇を狩って食べていたが・・・。
そしてスコットは逃亡虚しく捕縛され、遠洋漁船に乗せられたらしい。
年明けに帰ってこれればいい方だと恭士郎は言った。
女神エクレールの神器回収はいまだ何の進展も見せていなかった。
To_be_Continued.