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第6話 星姫の剣舞
星と踊る空
何もない虚空が回っている
変わらない背景 従えて
繰り返す運命を示している
回り続ける 人と歴史と舞台
何度でも同じ演目
衆目は飽きずに注目を集め
彩る空の中 星 散りばめる
宇宙と踊る舞台
まわりまわっていく 命の輪廻
そっと 手を出せば そこに飛び込んできた
流れ星 願うのは この空の下の事
光の軌跡残して 旅を終え
灯火つきた 光の奇跡
眠りにつくその前に おやすみの子守歌を
「ストーリー」
星空の下で、私は剣舞を披露しながら思う。
かつて流れ星としてこの世界に落ちてきた私に、誰かが歌ってくれた子守歌。
あの歌のように、今度は私が誰かの心の安寧を願おう。