『親友と私』 暇つぶし
私はふいに枕元に置いていたスマホを手に取った。『AM 08:30』
「今日も連絡なし……か」
私にはとても仲の良い親友がいる、でも最近はやりとりを全く出来ていない。
やりとりをするときは、朝の8時と決まっているが既に30分経過した。
「どうして、あの日からメッセージが1通も帰ってこないの……」
私は電話帳を開いた。この電話番号はどれも現在は使われていない……
◆ ◆ ◆
あの日、私は親友の家へ遊びに行っていた。親友が『ゲームを一緒に進めない?』と誘ってきたからだ。
私は軽くOKし、学校の帰りに親友の家に寄った。
「――このクエストから終わらせるよ?」
「うん!」
簡単なゲームのはずだった。突然プレイ中の親友の身に異変が起きた。
「――ゥグッ?!」
何かに刺された。そんな印象だった。……いや私が今手に持っている物はなんだろうとも思った。
私の左手には、先程まで傷1つ無かったスマホ、今は血まみれになっている。
反対の手には、細くて長い棒。菜箸、先端が荒々しく、鋭く尖ってる。ように感じた。
私の目に映り込んだのは、……――
◆ ◆ ◆
そんなことが……あったら面白かったのにな。
「怖いから!あとその親友って私の事だよね?!」
「えへへ、良い刺激になったでしょ?」
「ま、まあ……そういえば、電話番号どれも現在は使われてないのはどうして?」
だって……死者から生きている人に電話は掛けれないでしょ?




