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人の町

森の障気が無くなった事は近くにあった人の町にも知れわたった。

森のすぐ南側に隣接する町オルドー


今まで森の障気により人々は森に近づく事が出来なかった。

町の有力者達が町長の家につめかけていた。


このオルドーの町は障気の濃い森から近いと言うこともあって、傭兵や冒険者が多くいる。

町の有力者はこの機会に森の奥に暮らしているベルの村に攻めこもうという話を進めていた。


「障気の無くなっている今なら森の奥に進むことが出来る 魔王軍の残党共を一掃するチャンスです!」

町の商人をまとめているギートは魔物に対して強い嫌悪感を持っている。


町長は結論に迷っている。

「町長がそんなだと町の人々に影響を与えかねん 今夜私の依頼としてギルドで討伐部隊を編制して森にいかせてもらいますよ!」


町長は何も言えぬまま会議は終わった。

若い商人がギートに声をかけた。


「ギルドには依頼を出して起きました 多分夜には100人程の冒険者が集まるでしょう しかし魔物の村を見つけることが出来るんでしょうか?」


「それは心配いらん 最近良い物を手に入れてな いくら魔物の村が森の奥にあろうと見付けられる 今こそ魔物共を根絶やしにしてやる」

ギートは不適な笑みを浮かべていた。



そして夜が訪れた。

町の門の前には100人程の冒険者が集まっていた。

冒険者はギルドからの依頼を受けて報酬を貰う。危険度や難易度で貰える報酬も変わるがオルドーの町は森に隣接している為魔獣討伐の依頼が多くこの町の冒険者はある程度高い実力を持った者が多い。


ギートが冒険者の前に立つ。

「みんな! 今回は私の依頼を引き受けてくれてありがとう もう気付いている者も多いと思うが森の障気が無くなった これで魔獣に襲われる事も無くなるだろう しかし森の奥には魔物達が住んでいる! いつ襲ってくるとも限らん 町の住人を安心させるにはこちらから打って出るしかない! 皆の働きによっては追加報酬も出すつもりだ 皆よろしく頼む! おい! あれを連れてこい!」


若い商人が首輪に繋がれたひどく痩せこけた狼の獣人の子供を連れてきた。


「こいつはこの町に隠れて住んでいた魔物の子でな 勿論親は殺したがこいつは奴隷として働いてもらっておる 魔物は魔物に反応する こいつに魔物の村をさがさせる!」

ギートの自信の正体はこれだった。


魔物に対する差別は今も色濃く残っている。

100人近い冒険者は沸き立った。

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