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魔物の子供の魔力が最早規格外過ぎてどう育っちゃうんだろうって心配です  作者: 古賀
ヘスティアという名の冥界の女王
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共同戦線

爪を磨き終えたヘスティアはロンベルトを見た。身動きをとることも出来ない状態で何時でも殺すことが出来る彼を見て何か得たいの知れないものを感じたヘスティアはにやりと笑って黒い剣をロンベルトの心臓目掛けて放った。


「ようやく戻ってきたかえ」


ヘスティアが頭上を見るとライオネルが拳を構えてヘスティア目掛けて降下していた。

繰り出した拳をヘスティアはヒラリとかわし、拳は作った台座を破壊した。


放たれた黒い剣はマルスが剣で払いロンベルトに届く事はなかった。


「大丈夫ですか? 先生!」


マルスの問いにロンベルトは彼の目を見つめ


「わしはまだ大丈夫だ」


と言った後、他の誰にも悟られぬように口パクでマルスに何かを伝えた。

マルスは驚きロンベルトの目を見直したが彼の目の光がまだ力強かったのを感じて捕らえていた鎖を断ち切り

分かりましたと言ってヘスティアに向かって剣を構え走り出した。


ライオネルはそのままヘスティアに向かって拳や蹴りを繰り出していたがヘスティアには全く当たらない。


「戻って来てくれて嬉しいぞ だが妾に向かってくるにはいささか傷が深かったようじゃなー」


ライオネルの拳が空を切り出来た一瞬の隙を見逃さずヘスティアは黒の剣を出してライオネル目掛けて斬りかかった。


「伏せろ!」


マルスの言葉にライオネルは素早くその場に伏せると後ろからマルスがヘスティア目掛けて剣を振っていた。

両者の剣がぶつかり合い激しく火花を散らして跳ね返ったが再び剣を振るう。

マルスの剣技に圧されたヘスティアの黒い剣が手元から離れた瞬間マルスは次の斬撃を繰り出すのではなく横に移動した。

移動したマルスの後ろからライオネルは咆哮とともに衝撃波を放った。

予想外の連携にヘスティアは一瞬驚き動きが止まってしまった。

衝撃波はヘスティアに直撃しその勢いで後方へ吹き飛ばされていった。


土を抉り尚も吹き飛ばされたヘスティアは大きな岩にぶつかって止まった。無傷ではあったがその目には怒りの感情が含まれている。


「小癪な 人間と手を組むなど愚の骨頂」


墓地だった場所が突然障気に満ちていくのをマルスとライオネルは感じた。

元々障気が発生しやすい場所だがどんどん濃くなっていく障気にマルスはヘスティアがまだ力を抑えて戦っていたのだと痛感した。

辺りを黒い霧が覆い始めた。そして周りから続々と人影が現れてくる。

ライオネルが吹き飛ばした筈のゾンビ達がヘスティアの障気にあてられてまた再生したのだ。

マルスとライオネルは驚いた。

ゾンビ達は2人に襲いかかるのではなくヘスティアと2人を一直線に結ぶように綺麗に整列し片膝を付いて地面に座したのだ。


「な…… なんだこりゃ」


ライオネルが驚きを言葉に出すと。

1列に並んだゾンビの頭から次々と青い炎が灯りだし辺りを薄気味悪い青い光で包んでいった。その一本の光の直線をヘスティアは2人に向かって歩いてきていた。


「おい貴様」


ヘスティアがそう口にした瞬間マルスはその場に倒れこんだ。

身体に全く力が入らない。

意識はあるが身体がまるで自分とは別のもののような感じだ。

ライオネルも金縛りにあったかのように身体が全く動かなかった。

何か強い力で全身を押さえ付けられているような感覚だった。


これが冥界の女王の力


2人は悪寒を感じ息苦しくなっていくのを感じた。

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