第一話、悲惨な小説作法劇場の幕開け
※このとおりに小説を書いたって人はがんがん、
おれの活動報告にコメントつけてくれよな!
俺の作法に従って描いた、そんな小説を読みたいから、
とりあえず読みに行かせてくれ! なんて言ってみたりするけど、
まあ気軽に小説作法を学んでいってくれ!
小説作法の基本からまるっと、
上級者テクニックまで簡単に書いてみよう!
誰にでも出来る簡単な作業だぞ!
まず小説を書く前にやることがあります、
それは自分は一年やそれ以上の年数を掛けて、
作品を作るつもりなのか、
それとも割と短い期間で作るつもりなのか、
はっきりすることです。
恐らく、大半の人は限られた時間を工面して、
小説を書くという行為をしていると思うので、
今日は15分という時間を毎日、
小説に充てられるという前提でものを考えてみましょう!
皆15分でどれくらい書けるのだろうか?
パソコンでのタイピングだと僕なら1200字くらいが、
調子の良い時の限度らしいのだが、
おそらく800字くらいが常識の範囲だと考えるし、
皆が没頭できるのもそれくらいだと考えてる。
という事は、800字かける日数で、
大体、作品の構想というものが作られてるってことになる。
どう思っただろうか?
僕らは普段、何げなく時間を消費して、
作品を作っているけれど、限られた時間の中で、
結果を残すという事であったりすると、
なかなか大変に感じるのではなかろうか?
まず800字で出来ることが何なのか見つめるところにあるので、
800字で短編を綴ってみて、
それで結果を確かめてみるのが一番手っ取り早いのである。
実際、僕らはそこまで深く考えず文章を書いている、
日常というものは常に文章を単純化して、
大量に書くということが一番だと思いがちではあるけど、
実際は違う、短く分かりやすく、物事を区切って描ける、
才能は演じていてかなり楽なものになるだろうと、
分かるからである。
僕らは短い文章で遊ぶところからまず小説を作るということを、
考えるのだ。
さあ、さっそくやってみるのだ。
短い小説劇場!
主人公:アシタマン 職業 なりたて冒険者
年齢15 身長170 学歴 王立アカデミー中退
概要 アシタマンは学位を捨てて冒険者になったのだ!
宿命のライバル:バッタモノ 職業 ヒーロー
年齢14 身長180 学歴 王立アカデミー飛び級主席卒業
概要 バッタモノは学位を得てヒーローとなったのだ!
ヒロイン:アプレモン 職業 占い師
年齢13 身長160 学歴 魔術アカデミー飛び級卒業
概要 アシタマンを占った結果、覇王になると知った。
ラスボス:クルエミナ 職業 恐怖の大王
年齢一万歳 身長2m 学歴 全世界の図書館の本全部読んだくらい
概要 アシタマンを殺すべくこの世に恐怖をばらまくのだ!
前書き:
この野郎! アシタマン、バッタモノ、アプレモン、クルエミナ、
四人が集まって運命の歯車まわる!
なんてこった! クルエミナがアプレモンを殺した、
バッタモノは激昂してクルエミナに挑みかかるが、
瞬殺されて、我らの未来はアシタマンに掛かっている!
アプレモンが最期につぶやいた! 「アシタマン、あなたこそ未来の覇王」
このワードがアシタマンに強烈にしみついて戦いが始まったぞ!
本文:
「はっはっはアシタマン!
貴様の冒険も、
このクルエミナによってゲームオーバー!
終わってしまったのだ!
なんたるカス!」
アシタマンのとてつもない表情を見ろ!
運命の宿敵、バッタモンを殺され、
ヒロインであるアプレモンの最期に残した言葉が響いて、
もはやぶち切れハードモードマックスな表情を見ろ!
これこそ覇王の威厳!
「な、アシタマン! まさか! 貴様!」
「恐怖の大王クルエミナ! おれが!
俺こそが! 覇王だーーーーーー!」
気合の怒号砲によってクルエミナは死んだ。
あとがき:
めっちゃ面白いと思ってるのは作者だけだ、
なんとなく書いてみて出来たという事だけが残る、
それに快感を感じるのは作者だけだ、
読者がいなくても伝わると信じている作者のソウル、
それこそが大事なんだ、これこそが小説作法!
分かったか!!!
さて、できた、あとはあらすじを書いておこうね、
あらすじ:
世界は四人の手に完全に委ねられた!
アシタマン、バッタモン、アプレモン、クルエミナ!
この先どうなっちゃうの!
めっちゃ気になるやん!
これで投稿できるくらいの文章にはなったと思ってるかもしれない、
しかし実を言って本文が200字未満だと、
小説家になろうには投稿出来ないので、
ここは話を盛るってことを覚えないと駄目だよ、
どんな話を盛る?
とりあえず、アシタマンとアプレモンとバッタモンの、
関係性で盛る!
盛り話:
「あははははははあははは」
「あははははははあははは」
アシタマンとアプレモンは手をつないで、
回っている。
楽しいひと時、愛のひと時、
覇王たるアシタマンの温かな世界、
これこそが思い描いた冒険者の世界、
そう、いまこの幸せを噛みしめてる時、
歯を食いしばって怒ってるやつがいる!
「おのれ! アシタマン!
このバッタモンがヒーロー気取ってる間に、
お前はヒロインといちゃいちゃってか!
切れそうだぜブチ切れそうだぜ!
はっ?!」
「力が欲しいか!?」
そう、このときクルエミナが、
バッタモンの嫉妬ファイヤーに気付いて、
天から降ってきた、
そのせいで大変な事になった、
僕らの世界が滅んじゃった。
かなしい。
そんな出来事でした。
さて、大体かけたので多分盛り話を含めれば、
200字を越えたので、これで小説家になろうの、
制約は乗り越えたるを知るのです。
私たちはこれで立派なweb小説家になれました。
800字書けば誰だって立派です、
胸を張るのです、
これを100話くらいにまとめれば、
貴方も長編作家の仲間入り、だってそうです、
8万字あればちょっと薄めの本を作ったも同然、
100日って三か月だから、三か月くらい作品づくり、
していれば、結構余裕かもしれないですよ、
そういう事なんじゃ、
楽しみというものは、
そういう事なんじゃよ、
わしら、浸食されるために生きているんじゃよ、
わしら、わしらなんじゃよ。
さて小説作法に戻りましょう、
すでにお気づきかもしれませんが、
キャラクターがいれば、
なんとなく!
話が!
回る!
これが小説の基本ですが、
毎回!
沢山の!
キャラが!
出てきたら!
困る!
これも小説の基本です、
キャラクターと出会いと別れを繰り返しながら、
主人公が成長する物語は難しいのですよ、
だからキャラクターをばしばし出せる脳味噌があること、
それ!
まじで!
すごい!
と思うところがあるのです。
一発で分かるのです。
キャラクタに愛があるなって、
その愛というものがあるかないかにしても、
やっぱり終わりを決めて作品を書く、これ大事。
長期連載、読み進めるのも共有するのも難しい、
これ大事。
分かってもらえるとは思うけれど、
僕たちはストーリーを何となく見てるのであって、
キャラクタを山ほどとなると、
どうさばいていいかわからないのが日常生活、
この具合を考えるとやばびー、
精神がとち狂ってしまうっぽい。
さて小説作法は続きますが、
さらに小説作法、
必殺の話数サブタイトル一点突破法をご紹介しておきます。
まず小説の話数を設定してね!
今回は13という数字にしたよ! すごいねクレバーだね!
13という数字はワンクールアニメっぽくて好きさ!
なのでぶっぱしていこうね! 作者とのおねがいさ!
第一話 復活!伝説の勇者ゾンビリアン!
第二話 腐ってる! この世を改革してやろう!
第三話 復興の被災地!
第四話 神がかり魔王討伐!
第五話 死んだ魔王に生きる魔王!
第六話 宇宙規模に高まるオーラを追え!
第七話 第二惑星! 太陽をバックに宇宙戦争!
第八話 宇宙吸血鬼の恐怖にオレゾンビだったの!?
第九話 皆殺しの悟り!
第十話 全ての人々に若さを!
第十一話 大宇宙の因果に従って!
第十二話 終着、全ての始まり!
第十三話 我らはゾンビリアン!
はい、あとは中身を800字ずつ、
13話続ければ1万400字の素晴らしい小説の完成だ!
これが話数一点突破法である。
この方法を使うことで、
大体の物語は勝利ポーズに向かうことが出来る!
商業的成功? そんなもの知るか!
これこそが素晴らしいと連呼していればなんとなく馴染む!
では次の小説作法にうつろう!
レッツゴー!
次は、セリフ列挙式物語連呼ラー
セリフしかない物語というものだ、
これを見ることが出来た人は頭鋭いぞ!
本文:
「やっぱ世界終わりそうだわ」
「えっ世界終わりそうなの!?」
「この先未来ないわ」
「えっこの先未来無いの!?」
「おしまいだわ」
「えっおしまいなの!?」
「これ決定事項な!」
「えっ決定事項なの!?」
「ふっもはや全ての国民がこの事実を知ってしまったようだぜ、
お姫様、もう、この世界終わりだし、
一緒に熱い夜を過ごしませんか?」
「えっ私お姫様だったの!?」
「ちっ邪魔が入ったか!?」
「えっ邪魔が入ったの!?」
「クックッククックッククッキング」
「まさかおまえがデスキング!」
「えっデスキングなの!?」
「クックックこのわたしの名をどこで知ったあああああああ!?」
「ふっ知っちまったぜ」
「えっ知っちまったの!?」
「クックック怒り心頭ぶち切れ寸前、マジでこの世の終わり近い」
「ふっお前にも分かったようだな」
「えっ分かっちまったの!?」
「クックック姫よ死ぬがいい!デスビーム!」
「えっ私が死ぬの!?」
「痛いな」
「クックック邪魔が入ったな、まさか貴様それは勇者の紋章!?」
「えっ勇者の紋章なの!?」
「そうさ、この世界が滅ぶことが決定事項になった今、
おれの輝きは宇宙を包み込む! 新世界の誕生だ!」
「えっ新世界誕生するの!?」
「クックックすごいすばらしいだがオレを倒せるかな!?」
「デスキング、一瞬でもお前に驚いてしまった俺だが、
勇者の紋章が輝く時、おまえ、死ぬで」
「えっ死ぬの!?」
「クックック くっ苦しい、まさかこれが勇者の呪殺パワー、
グワー、このデスキング様が死ぬと新世界が広がるよー!」
「えっ! 新世界が広がるの!?」
「救われたな、姫よ、
だが、ここまでだ、
俺の肉体は光になる!」
「えっ光になるの?」
「輝き続ける、勇者の伝統、
またいつか会えるさ!」
「えっこれで終わるの?」
はい、セリフ連呼式は終わり!
キャラ付けが出来ていれば、
セリフを連呼しているだけでも、
誰が誰だかわかる!
これすごいこと、発明だよ!
この凄さが分かれば脳味噌からっぽにしてても、
小説が描ける、これぞ小説作法って感じだ!
次はエピソード連想機関銃法を教えよう!
まずエピソードを妄想するんだ!
どんなエピソードがいいかな?いいのかな?
楽しんで生きてくれ、俺たちは楽に生きられるさ!
本文:
エピソード:超嫉妬して主人公が死ぬ。
「まじむかつく!
まさかパトウィンとレトラリアが付き合ってたなんて!
勇者にナイショとか無いぜ!」
やつあたり
「ちくしょうちくしょうちくしょう!
おれはここらへんの木を全部薪に変えてやるぜ!
マサカリソードは勇者の剣だぜ!」
伐採
「はあはあはあ残り一本はあの崖にあるあれか、
やってやるやってやるってばよ!」
落下
「ああー崖を支えてた木を切り倒したから、
がけ崩れで落ちる俺、めちゃくちゃ無残、
もう死んだね、終わりだね」
完!
どうだろうか?
そう、そのとおり!
エピソード記憶してくれる熱心な読者としては、
エピソードを何か起こすだけでハイテンション!
これで大体、小説作法は伝わったはずだ!
伝われー!! 伝われー!!!
俺の気持ちー!!!
まあ、皆、忙しい時間あるから、
時間使わずに執筆できる、これ大事、
色んな方法があるから、自分で実践していく、
これ大事、マジ大事、ホント大豆。
ユーモアはどこから湧いてくる!?
ソイソイソイソイソイ!
ソイソース!
とりあえず精神を保ってれば、
笑える日が来ると思うよ、
みんな、とにかく小説を書こう、
小説家になる前に、ね。
おしまい
よく考えてみたら、そんなに小説書いたこと無いのですよね、
経験値足りてないのに、
よくこんな話をしてみたものです。
まあ楽しいからいいことにしましょうか?