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パグ風とパグ陽

作者: コータ・ツー

パグによってパグによるパグのためのパグ文学

過去にツイッターしたものを再編集


あるとき、北パグとパグ陽が、どちらが偉いかで言い争う事態になりました。


北パグが「偉いのは北パグに決まっているパグ。ブシューと鼻水飛ばしたり、グゴーとイビキとか、どんな奴だってイチコロだパグ」

と言っても、

「へーそうなんだグァ」と、パグ陽はテヘペロしているだけです。

北パグは「そうパグ。鼻水やイビキの力は凄いんパグ。パグ陽なんかは、ただナスビするだけじゃないパグ。どちらが偉いか、技で勝負しようパグ。」

と言いました。


そして周りを見渡すと、

「パグ陽、あれが見えるパグ?」

北パグが目線を送ると、一本道を一匹のパグが歩いていきます。

「あのパグの気を引いた方が勝ち、という事でどうパグ」

パグ陽は頷き、「わかったグァ」と返事をしました。

「よし、おれ様の鼻水ブシュで、こっちを向かせるパグ!」

こうして、北パグとパグ陽の勝負開始です。


「よーし。いくパグ!ブシュッッッッッ」

北パグは大きくくしゃみをしてと、パグにむけて、鼻水を勢い良く吹き付けました。

「うんあ?」パグは突然の水滴にしばらく動きを止めましたが、特段反応がありません。

「あれれ?もう一回ヒブシュッッッッッ」

北パグは更に大きな鼻水を吹き付けます。

「イビキでとどめだパグ、ハァ~、ゴアァ!!ゴッ…ゴ……グゥゥゥ………スピ~………スピ~~~……………」

そしてそのまま北パグは、眠りについてしまいました。


「なんか濡れたし眠くなってきたあ」

北パグの攻勢に何かを感じたパグは、

「フアァァ」と大あくび。

「あ、でもお腹すいたなあ」

とお腹をさすります。

パグは、濡れたことによる寒さと眠気にその場にしゃがみこみ、体を丸めました。


「ウア、マジ寝てしまったパグ!」

北パグはムクッと起きると、パグの様子を見ました。

でも、パグはお腹が空いて北パグには見向きもしません。その様子を見ていたパグ陽は

「今度はワシの出番だグア」

と言い、選手交替となりました。


パグ陽はパグにむけて、ナスビポーズをしてモリモリとでた何かを蹴り蹴りし、飛ばしつけました。

急に鼻水やイビキの音が止み、何かの湯気と香りが漂ってきます。

「なんかポカポカの湯気が立ってるあ~」

パグは顔を上げ、クンクンしました。

「なんだあ、こんなところに落ちてるあ~」

パグ陽は勝利を確信し、北パグにニヤリと笑いかけました。

「やっぱりこちらの勝ちグア!」


その時です。遠くのほうで

「ご飯の時間だよ~」と呼ぶ声がしました。

パグはムクッと起き上がり、声の方に駆け出します。

北パグも勝負どこではないと駆け出します。

パグ陽も勝負どこではないので駆け出します。

「「「ご飯だ(パグ!)(グア!)(あ~!)」」」

いつの間にかご飯の場所まで誰が速く着くかの勝負に変わっていました。


誰が勝ったかは、また別のお話ということで。


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