第14話 【エピローグ】
その翌日、パールハーバーの基地から現場に急行したアメリカ海軍に、敵艦は無事に引き渡された。
「よくやってくれた、アンダーソン中将!君なら必ずやり遂げると信じていたよ。君こそアメリカ陸軍の宝だ!」
作戦成功の報告を聞いたスコウクロフト補佐官の態度の豹変ぶりに驚きつつも、アンダーソン中将は慎重な態度を崩さない。
「ありがとうございます、補佐官。大統領にもよろしくお伝え下さい。」
事件は終結し、ヒューム政権とアメリカ陸軍は最大の危機を脱した。
一方、アンダーソン中将の関心は、既にオシリスに向けられている。
『核魔法兵器の開発には目途がついた。時間をかければ更なる小型化は可能だろう。
それよりも我が国はオシリスについて、本気で調べる必要がある。
今回の戦果を見れば、オシリスが画期的な新兵器である事は疑いようがない。
大統領を説得し、アメリカ合衆国が総力を挙げて調査する体制に持っていければ理想的だ。
調査の結果、シラを切られないだけの材料を揃えたところで日本と交渉する。
オシリスの秘密の鍵を握っているのは、タナカ少将に違いない。
こちらの準備が整い次第、彼に会ってみよう。』
チャーリー奪還計画の鮮やかな成功は、皮肉なことにオシリスの存在をアメリカ側に確信させる結果ともなった。
第2部・了




