表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法潜水艦オシリス  作者: 天空ヒカル
第2部 盗まれたチャーリー
38/87

第13話 【歓喜と確信】

その頃、国防総省(ペンタゴン)のチャーリー奪還作戦司令部は重苦しい空気に包まれていた。


サンディエゴ沖で犯人のクルーザーを発見してから既に1週間近く、アメリカ太平洋軍の総力を挙げた捜索にもかかわらず、逃走する敵艦の情報について何一つ得ることが出来ないまま、時間だけが過ぎていく。


焦りと諦めが司令部のスタッフを支配しようとした時、アンダーソン司令官の携帯電話に着信が入る。

電話の相手はタナカ少将だ。


「アンダーソン中将、我が軍は先程、北太平洋の公海上でチャーリー運搬中の潜水艦を発見、これを拿捕しました。」


「タナカ少将、本当ですか!撃沈ではなく拿捕で間違いないのですね?」


「拿捕です。現場の位置をお伝えしますので、引き渡しの準備を願います。」


「もちろんです。直ぐに準備します。」


現場の位置を確認し、電話を終えたアンダーソン司令官は、臨時司令部内のメンバー全員に聞こえるように大声で叫ぶ。


「諸君、同盟国である日本海軍がチャーリーを乗せた潜水艦を拿捕したぞ!作戦は成功だ!」


司令部は拍手と歓声に包まれる。

メンバーは互いに抱き合い、握手をする事で喜びを共有していた。


一方、アメリカ海軍に艦船の派遣を指示しようとしていたアンダーソン司令官には、どうしても気になる事がある。


通常、潜水艦の拿捕というのは、撃沈より遥かに難しい作戦である。

それをあっさりと成し遂げた艦船とは一体何者なのか?


『オシリス・・・』


アンダーソン司令官は、ワシントンD.C.のパーティー会場で耳にした名前を、不意に思い出す。


『オシリスは実在する。敵艦を拿捕したのはオシリスだ!』


それはアンダーソン司令官の勘というより、確信に近かった。


アンダーソン司令官は、オシリスについて今すぐ考え始めたい誘惑に駆られるが、それが許される状況でない事は、彼自身が誰よりも理解している。


オシリスへの関心を一旦振り払ったアンダーソン司令官は、海軍とホワイトハウスへの連絡を取り始めるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ