第6話 【新たな任務】
「それで何なのこれ、一体?」
「アメリカ陸軍の新兵器・・・だそうだ。」
「新兵器?どんな?」
レイナがぶつける直球の質問に対して、タナカ少将は答えに窮する。
「そこまでは分からん。ただ新兵器はチャーリーというコードネームで呼ばれている。」
グレートヘイブンのブリーフィングルームでは、モニターに映し出された新兵器・チャーリーを、オシリスのクルー全員が見つめている。
厳重にネジ止めされている点を除けば、チャーリーの外見はアタッシュケースそのものだ。
ミキが手を上げる。
「タナカ少将、一つ質問してもよろしいでしょうか?」
「もちろん」
「アメリカ軍の新兵器であるチャーリーが盗まれて、彼らがそれを取り戻したがっている事は理解しました。
ただチャーリーは持ち運びができるサイズなんですよね?
だったら犯人は飛行機を使うのではないでしょうか?
そうであれば、とっくに国外に持ち去られていますよ。」
「いや、それは無いな。
犯人は空港に網が張られてる事を恐れていたはずだし、第一、X線検査をどうやってパスする?
犯人が国際貨物便を利用した可能性もゼロではないが、せっかく手に入れた貴重な新兵器の運搬を人任せにしたくはないだろう。
そうであれば、犯人側は自らの手で、しかも税関を経由せずにチャーリーを運び出そうとするはずだ。」
「なるほど、それならば船、そうでなければ・・・」
「潜水艦」
シオリの発した一言に、クルー全員が頷く。
「それで我々に話が来た訳ですね。」
「その通り」
タナカ少将はミカミ艦長の言葉に同意すると、改めて宣言する。
「我々はチャーリーを積み込んだ潜水艦を発見・拿捕し、チャーリーを奪還する。
オシリスならば可能な任務・・・いや、オシリスでなければ不可能な任務だ。
準備が整い次第、直ちに出撃せよ!」




