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魔法潜水艦オシリス  作者: 天空ヒカル
第1部 北太平洋の覇者
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第15話 【カナエの本心】

その日の夕方、帰宅しようとしていたユウキに声をかけたのはコザクラカナエだ。


ユウキはコザクラカナエという人物について、彼女がとても明るく親切な女性である事を理解している。


実際カナエは、本当の家族のようにシオリに接してくれていた。


ユウキは、毎日身近でシオリを支え続けるカナエに心から感謝している。


だからこそ、ユウキはカナエの本心が知りたいと願っていた。


「ユウキ君、いつもありがとね。ユウキ君が来る日は、シオリちゃんはいつも嬉しそうなんだ」


「でも、シオリは我慢している。本当は外に出たいのに、自由になりたいのに!

どうしてシオリを閉じ込めておくんです?カナエさんは何とも思わないんですか!?」


カナエの表情から笑顔が消え、そのまま沈黙してしまう。

しばらくしてカナエは、やっと言葉を絞り出す。

「・・・そうだよ、私もシオリちゃんを閉じ込めている仲間。

シオリちゃん、自分が家に帰れないって分かった時でも、泣いたり怒ったりとか全然しなかったそうよ。

それを聞いた時、私はたまらない気持ちだった。

自分が逆の立場だったら、絶対にそんな真似は出来ないもの。

本当に強い子だわ。

だからシオリちゃんがユウキ君に会いたいって言った時、私は本当に嬉しかった。

彼女が初めて示した自分の意思だったから。

彼女が我慢している事くらい、私にも分かるよ。

だから少しは私にわがままを言ったり、当たったりしてくれても構わないのに、シオリちゃんはそういう事が嫌いなのね。

ユウキ君が怒るの、当然だよ。役に立てなくて本当にごめんね」


カナエの目は悲しみに満ちている。

「私だって何とかしたいよ。私だって、出来るなら・・・」

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