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何か違う異世界

作者: 高遠

フリーワンライ企画の #深夜の真剣文字書き60分一本勝負 から。

真剣?なんだっけ?な文です(´・ω・`)

俺は、人である。

間違っても四足歩行する猫科の動物ではない。

俺は、二足歩行しているしちゃんと手でコップ持つし本読むし。

....何故こんな話をいているのかと思うだろう?

理由は、まわりにある。


『どうした?牛乳嫌いか?』


このやたらと冷たい牛乳を勧めてくる猫の被り物したような見た目の....猫が二足歩行した感じのやつがいるからだ。

しかもデカイ。

軽く二メートルは超えている。

とんでもないデカさだ。

そして俺は、背が縮みなんか手が幼児のようにな.....いや、完璧幼児になっている。

意味わかんねーよ。

しかもまわりもデカイし。

なんか見てくるし。

....何が言いたいのかと思うだろう?

コイツ....俺をペットみたいに扱うんだ。

おかしいだろ?逆だろ?

いや、逆でもねぇよ。

こんな二足歩行するデカイ猫科の動物いらねぇよ。

なんなんだ....なんなんだよぉぉぉぉ!!!

どうすりゃいいんだよぉぉぉぉぉ!!!


『ほれ、飲まなきゃ大きくなれないぞ?

あ、皿じゃ嫌か?』


皿も嫌だけど牛乳も嫌だよっ!!

俺は冷たい牛乳が嫌いなんだよ!!

いや、もう、そうじゃねぇよ!!

俺はペットじゃねぇぇぇぇ!!!

に・ん・げ・ん!!俺!に・ん・げ・ん!!

知的生命体!!


「........」


だが....このデカイ獣にかこまれた状態で叫べるほど俺の心臓は強くない。

黙って首を縦にふることしか出来ない。

だって、怖い。

なんかもう怖い。

大型猛獣の檻に放り込まれたような気分だ。

怖い。無理。怖い。


『好き嫌いするな。飲め』


ぐいぐいと皿を押し付けてくるのは虎みたいな奴。

もう、やだ。怖い。痛い。怖い。

ぐすっと鼻をすすると周りが見てくるし怖い。

もうやだ。家に帰りたい。

ここどこだよぉぉぉ!!!

かあさーーーん!

ねぇちゃーーーん!

にぃちゃーーーん!

ヘルプミーーーーーー!!

心のなかで絶叫しながら押し付けられた皿を押し返し猫の側に逃げる。

周りがデカ過ぎて怖い。

猫だけは、しゃがんでるからまだ平気だ。

虎は、顔が無理。怖い。


『ほら。コップにするからさ。飲もう?』


猫が固い肉球で頭を撫でてくる。

なんかもう....帰りたいです。

俺、なんかしましたか?

家に帰してください。

神様....帰してくんなきゃ恨む。

呪詛を言い続けてやる。


「........牛乳はあっためてください」


妥協点は、そこしかないからそう言う。

もう、帰りたい。

わぁわぁうるせぇ。

周りは、デカイ奴しかいない。

人間は見当たらない。

俺、幼児だし。

....神様....切実にヘルプ。

俺は、こんな世界でいきたくねぇよぉぉ

お読み頂きありがとうございました。

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