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怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第八章 山小屋
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8-5

「マッシュは仕事は何してはるんですか?」


マ、マッシュ?マシュマロをさらに略すんかいっ!まあ、作業服姿や言うてるんやし、なんかの作業員なんやろ・・・。


「ほう!プログラマーさんですか?ふんふん・・・おお!あの有名なオバゲーでソーシャルゲーム作ってたんですか!それがしも一時期ハマりましたわ!」


え?プログラマー?なんで作業服やねん・・・。そんな事より、このまま無事一夜を明かすことが出来るんやろか。あの窃盗団はどっか行ってくれたんやろか。そっちの方が重要な問題やしな・・・。


「お話し中、申し訳あらへんねんけど・・・順、ちょっとええか?」


「マッシュ!ほなまた後で!・・・なんや、どないしたんや太一君。」


なんや、エラいテンション高いな。順は多分幽霊とは思ってへんねんやろな・・・。まあええわ。


「麻紀は寝てるから、そのまま寝かしといて、心と順に聞きたいんやけど、あの窃盗団はどっかちゃうとこ行ったんやと思うか?」


二人ともしばらく考え込んで、まず心が、


「う~ん・・・簿妙やな。まあこんな事計画するくらいやから地理も予め詳しく調べてるやろし、他に下山するルート知ってるんやったらそっちから逃げた可能性もあるやろな。」


すると、順が、


「いや、それがしはこの山小屋に来ると思うで。」


「その根拠は?」


「実はさっき、調べてみたら、一番貴重なブロマだけ残ってたんや!それがしはこれさえ残ってたら他はええことは無いけど、とりあえずええわ。」


ええんか、あかんのかよくわからんけど、それでちょっとテンション上がってるんやな。


「そやけど、わざわざ危険を冒してまで、もう一度盗みに来ると思うんか?」


「太一君はわかってへんなぁ。AKY好きの間では超有名なブロマや。そう、限定のデジタルサイン入りブロマで480000枚しか発行されてへんのや!」


・・・それって限定ちゃうやん。


「その中でも限定中の限定!480000枚中7枚しかない幻の蝶プレミアレアブロマ、略してプレブや!」


なんかよくわからんけど、要するに7枚限定なんやろ?ブレプかプレブか知らんけど、話だけ聞くと、たしかに再度狙ってくる可能性のありそうな代物ってのはよくわかった。心も、ブロマイドには興味ないみたいやけど、希少さだけは伝わったみたいで、


「それほど希少なカードなんやったら、可能性はあるな・・・」


「心!カードちゃう!ブロマや!ブ・ロ・マ!」


「どっちでもええわ!とにかく、ちょっと外を確認してみた方がええかもしれへんで。」


たしかに、ここに辿り着いて油断してたけど、まだ危機は脱してへんかったんや。小屋の入り口は一つ。但し、二つ窓がある。鍵は閉めてるけど、念のため二重になってる雨戸を閉めておいた方がええかもしれへん。


心と順にその事を伝え、対面にある窓の雨戸を手分けして閉めた。


「よし、これでドア以外から入るのは難しいやろ。麻紀が寝てるし、一人は入り口で見張り、二人で周囲の様子を確認しよか!」


自分でも驚くほど的確な指示を出してる・・・。と、自画自賛はさておき、俺たちは麻紀を部屋に残して外に出た。マッシュは俺には見えへんけど、会話から悪い人には思えへんし、悪さはせえへんやろ。

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