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怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第五章 田代館 順編
35/90

5-2

それがしは部屋を飛び出すと、急いで階段を駆け下りた。3段とばしで駆け下りた。どうやら、階段の段数は3の倍数じゃなかったみたいで、最後1余りやがったせいで、歩幅が合わず膝から崩れ落ちた。


「だ、大丈夫でございますか!?」


そこへ、羊のおっちゃんが現れて、体を起こしてくれた。なんか両足が痛い・・・が、ここは弱みを見せる訳にはいかない。


「かたじけない!膝膝ボンバーの練習をしておったでござる。それより、申し訳ござらんが、部屋の電気のスイッチが切れてしまったでござる。直してはもらえんでござるか?」


「かしこまりました。このまま一緒に伺います。」


「重ねてかたじけない。」


おっちゃんと一緒に部屋に戻ると、おっちゃんは、ポケットから懐中電灯を取り出して、部屋を照らすと、椅子を手繰り寄せてその上に乗り、取れた紐を結びなおしてくれた。


「これで大丈夫です。勢いよく引っ張りますと、千切れる事がございますので、お気を付け下さい。では、これで失礼いたします。」


「ありがとうでござる。」


それがしは深々と頭を下げ、羊のおっちゃんを見送った。そして振り返る・・・


「オーマイガッ!マイガッ!マイガッ!」


無い・・・カバンが無いっ!たしかにベッドの上に置いたはず。慌てて部屋中を探す。あかん・・・どこにも無い・・・。まさか、さっきどさくさに紛れて羊のおっちゃんが!・・・いや、それは無い。カバンは結構大きい。あの時持ってたら気づくはずや。


あれが無いと・・・あれが無いとマズい。風呂上がってからゆっくり充電しようと思って充電してへんかったから、このスマホは充電やばし・・・。ガラケーの方は明日までは持つやろけど、ガラケーじゃ調べもんは厳しい。


落ち着け、落ち着くんやそれがし!ここで狼狽えたら相手の思う壺や!相手?相手って誰や?いや、それ以前に思う壺・・・・・・なんで壺なん?あああああ!ノートPCもあらへんから調べられへん。


念のためにスマホとガラケーの電波をチェック。やっぱりバリゼロや。もし、このままあのノートPC見つかれへんかったらピンチや。AKY48000のサイン入りデジタルブロマイド2308枚も保存してあるのに・・・。


それに、それに・・・この前のAYKライブ動画。編集もしてへんし、バックアップも取ってへん。48000人全員のライブは滅多に見られへん上に、ライブチケット15万もしたんや!しかも抽選・・・。


そうや!こんな時は深呼吸や。大きく息を吸って、吐くんや。そう、冷静さが肝心や。そして、よく考えろ。たしか、二階に上がってきて、太一君から鍵を受け取った。たしか24号室や。それがしの鍵にもそう書いてあるし、部屋の扉も確認したけど、間違いなく24号室・・・。


これで、部屋が間違ってるって事は無い。次は、その後や。たしか、部屋に入ってその時は電機は点いてたんや。で、風呂は入りたくない・・・というよりこんな風になるんが嫌やから入りたくなかったんやけど、色々思う所もあってスマホとガラケーだけ取り出して、残りの荷物はベッドに・・・そうやねん。間違いなくベッドの上に置いたんや。


でも無い。ベッドと壁の隙間は?10センチくらいしか無いし、落ちたとは思われへんけど念のため・・・やっぱりないわ。

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