表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第四章 田代館 麻紀編
33/90

4-4


そう思って振り返ると、


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


今日、尻餅何回目やろ・・・。ええ加減、心臓も持たへんで。そう、振り返ると、そこには執事のおっちゃんが立っててん・・・。


「驚かせてしまったようで、申し訳ございません。何か声が聞こえましたので、何かあったのかと駆けつけましたが、どうかされましたか?」


どうもこうも、あんたが一番びっくりしたわ!って言いそうになるのをこらえて、


「あの、太一達はまだお風呂ですか?」


と、震える声で尋ねた。すると執事は不思議そうな顔をして、


「随分と前に上がられましたよ。もう二階にいらっしゃるのでは?私の知る限り、二階に上がるのは拝見しましたが、その後、一階では誰もお見かけしておりませんが・・・。」


う~ん・・・。でも、二階に人の気配は感じへんかった。まあ、一階にはおらん言うてるんやから、やっぱり二階に戻ろか。


「ありがとう。二階に戻ってみるわ。」


「何かありましたら、いつでも言ってください。」


ウチは軽く会釈すると、おっちゃんの横を通りぬけて、階段へ向かった。そのまま一気に階段を駆け上がると、とりあえず太一の部屋をノックしてドアノブをひねる・・・あかん。返事も無いし、鍵がかかってる。次に心ちゃん、順ちゃんとノックするけど返事がない。どこも鍵かかってるし、声も聞こえへん。


で、ふと奥の方を見ると、たしか社長さんの部屋?の扉が半分開いてる。どないしよ・・・まさか太一ら、入らんように言われてんのに入ってんの?いや、いくら太一でも言われた事は守りよるし、やっぱりあれもトラップ?


もう、部屋に戻るしか選択肢残ってへんってこと?あかん・・・心ちゃんの考え方が感染ってもうたわ。ドラマや映画の展開とダブらせてまう・・・。


そう考えると部屋に戻るのは危険やねんなぁ・・・。寝てると寝苦しくて夜中に目が覚めて、金縛りや。で、全然知らん、なんでか血だらけの人が乗ってくるねん。慌てて振り切って部屋を飛び出す・・・外に出る、先回りされてて、目の前に現れる・・・って、足速すぎるやろ!オリンピック出れるで・・・ほんま。


おっと、妄想はこの辺にしといて、現実問題、これからどうしよか。朝までめっちゃ時間あるし、部屋にあった電話も内線以外繋がらへんやろしな。警察に電話するんが一番早いのに・・・。


なんかええ方法無いやろか。意表をついて、もう一回風呂入ったろか。それとも罠とわかってても、あの社長さんの部屋に入る?もしくは、外に出てみる・・・。


と、立ち止って考えてたら足音が聞こえてきた。


太一?いや、この際、心ちゃんでも順ちゃんでもかまへん。どっちからやろ。後ろ?いや、前からや。メイドや!奥の廊下をこっちに向かって来よる。ちょっとうつむき加減で、髪の毛も乱れてるやん。まさしく幽霊チックや。


と、誰かに肩を掴まれた。え?なんで?っていうか誰?


すでに心臓が破裂しそうやったけど、思わず反射的に振り返ってもうた・・・。あかん、恐怖のあまり声も出ぇへん・・・。そこにはもう一人のメイドが立ってた。こっちはすごい形相や。ウチはなんもしてへん・・・ウチは・・・。


目の前が真っ白になって、なんか最後に声が聞こえた気がしたけど、それも気のせいかもしれへん・・・ウチ、このまま死ぬんか?まだ・・・いっぱ・・・・・・やり残・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ