表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第四章 田代館 麻紀編
32/90

4-3

階段を下りて、真っ直ぐ歩いてると、右の方からヒュウヒュウなんか音が聞こえてきた。それにさっきと一階の様子もちゃう気がする・・・。


人の気配が無い気がする・・・。まあ、風呂入ってるんやったら気配なくても普通かもしれへんけど、どうも、さっきの出来事のせいでトラウマになりつつあるわ。


あれ?


ヒュウヒュウ言うてんのは、玄関の扉が開いてるからや。誰か外に出たんか?それやったらドアくらい閉めようや・・・。


それとも、その辺に誰かおるんかな?


「もしも~し!誰かいてるん?お~い!もしも~し!」


返事あらへんけど、閉めてええんやろか。って、多分ウチが確認の為に外に出たらえらい目に遭うんやろな・・・。別に自分の家ちゃうし、このまま開け放っとこか・・・。こういうのは無視に限る、無視に!そのまま玄関を通り過ぎて、左奥の扉の前まで来た。


おかしい。やっぱりなんかおかしいわ。太一や心ちゃんが一言も喋らへんままじっとしてると思われへん。そやけどこの扉の向こうからは物音ひとつ聞こえへん。大体は二階と同じ作りなんやけど、二階と違うんは、ぐるっと廊下が一周してへんねん。ちょうど、この食堂?応接室?で、こっちは行き止まりや。階段側を反対に歩くか、この部屋から向こう側に抜けるしかないねん。


風呂はたしかこの部屋の向こう側や。この部屋は嫌な予感がするから、もう一回引き返して廊下から反対側に向かうことにするわ。


玄関は開いたままで、外は風が強い。これもおかしな話や。風が強いのにドアはちょっと開いてるだけやねん。普通は風で閉まるか、全部開くかやろ。なんで中途半端に開いてるんかわからん。


でも、それが気になって見に行くのも今はあかん。スリッパかなんかで挟んでるんやと自分に言い聞かせて再び玄関を通り過ぎた。玄関の真向かいとその奥に扉がある。階段の手前、左側にも扉がある。多分、こっちの扉は倉庫かなんかやろ。


階段の横を通りぬけて右に曲がると、正面にまた扉。その扉側の壁伝いに右側奥へと扉が何個か見えた。数えてみると、全部で4つ。一番奥は風呂やろ。とりあえず風呂場ノックするために奥まで歩いた。右側に扉が見えた。ここは多分ご飯食べた場所やな。最初に入った部屋の反対側や。正面にも扉がある。勝手口って書いてあるわ。


とりあえずノックや!


「太一!心ちゃん!順ちゃん!そこにおるんか?もしも~し!」


あかん。返事がないわ。ざっぱーんとか聞こえたら、まだ風呂ってわかるんやけど、ここも物音ひとつ聞こえへん・・・。どないしよ・・・。


まさか、ウチ一人になってしもたんか?こんなん、なんて言うんやった?・・・・・・まあ、そんな事はどうでもええわ。多分これは夢やねん。でも、どっから夢なん?もしかして太一の部屋で寝てもうてるん?だって、あの辺くらいまでは日常的やったもんな。で、心ちゃん・・・。


この辺ですでに意味わからへんもんな。ということは、順ちゃんは夢の中の生き物?それやったらもっとイケメン出さんかい!なんでちょいオタクやねん。って、それもどうでもええわ。気を紛らわせようと色々考えてたら、ますます訳がわからへんようになってきた。


このまま一人はマズいし、かと言って、食堂は嫌な予感がする。まさかその辺の部屋に入るのもどうかと思うし、玄関も気になるけど、やっぱあそこはやばいやろ・・・。


っていうか太一達ほんまにどこにおるん?まさかウチを脅かそうとしてるんやったら許さへんで。


「ウチを脅かそうとしてるんやったら今のうちに出ておいでよ!今やったら許したるから!ええか!10数えるから、それまでに出てくるんやで!10、9、・・・1、0!もう知らん!」


まあ、今出てきても許さへんかってんけどね。でも、太一やったら聞こえてたら出てきてるはずやから、やっぱりおらんのかな?まさか三人揃ってのぼせて風呂で倒れてるなんてことはないやんな。もうええわ。とりあえず部屋に戻ろか。もしかしたら、男子共も上におるんかもしれへんしな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ