表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第三章 田代館
23/90

3-4

「そういう事か・・・。新聞の日付からして、今まさにその田代夫妻が行方不明になった日・・・いや、正確にはこの日の時点では、単に旅行に出ただけの話なんやけど、後にわかるっちゅう事なんか・・・。どちらにせよ、なんで俺、というより太一が巻き込まれたんかがわからんと、この悪夢のような現状からは抜け出す事が出来ん可能性が高いな。」


心は一気に喋り終えると、俺を見た。せやけど俺にも理由がわからん。そもそも、俺が、生まれる遥か昔の事や。おかんさえ生まれてへん。親父は辛うじて生まれてるくらいや・・・。


そうなると、じいちゃんやばあちゃんが関係してるんか?父方のじいちゃんとばあちゃんはすでにこの世におらへん。母方もじいちゃんは5年前に他界してるし、残ってるんはばあちゃんだけや。たしか、今年で76歳。昭和13年生まれっちゅうことは19歳の時やな・・・あれ?よお考えたら、別に今生きてるか死んでるかは関係あらへんよな・・・あかん、混乱してきた。


そもそも、ホンマに俺が原因なんか?現に今ここにおるんは四人。きっかけとなるメールは俺に届いたけど、俺以外の誰かをおびき寄せる為に俺を利用した可能性もある。ただ、少なくとも俺以外の連中は俺が原因やと思ってるみたいや。


そんな事を考えていると、扉が開いて、料理が運ばれてきた。香りから、それはカラーライスやとすぐにわかった。


「申し訳ありません。私たちだけと思っておりましたので、カレーライスしかございません。」


「とんでもない。こちらこそ突然お邪魔して、食事まで出して頂いて感謝いたします。」


心はそう言って頭を下げた。俺らも慌てて頭を下げる・・・。この辺は、さすがに社会人として働いてる心らしい抜け目のない応対や。運ばれてきたカレーライスは見た目にも特に変わった様子はなく、いい香りがしてる。牛肉ににんじん、たまねぎ、じゃがいもと言った定番のカレーライスや。麻紀なんか、もうすでにスプーンを手にして食べる準備万全や・・・。


「どうぞ、お召し上がりください。おかわりございましたら、お申し付けください。私どもは隣の部屋におりますので。では、失礼いたします。」


それだけ言うと、メイド二人は部屋を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ