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怖恐 ~ 田代館の恐怖 ~  作者: くきくん
第一章 住所
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無事PCも起動したから、ブラウザを立ち上げて検索窓で地図サイトを検索してみる。一番上に表示された『マピロン』とかいうサイトをとりあえずクリックした。


日本地図が大きく中央に表示されて、北海道や東北と言ったおおまかな地方から選択していくようやったが、別に直接住所入力の欄もあったんで、スマホを見ながら、住所を入力してクリックした。


ちょっと待たされた後、画面が切り替わって周辺地図が表示された。


「この三角の部分っちゅう事やな・・・ちょっと見にくいな・・・」


地図の横にあった拡大、縮小で倍率を一番大きくしてみた。するとその場所は・・・


「田代霊園?墓?え?どう言うこっちゃ!?」


なんか急に鳥肌が立った。てっきりどこか待ち合わせ場所でも送信し間違えてて、どこかの飲食店とかが表示されると思ってただけに驚きもあった。まあ、それは勝手な想像やけど、それでもまさか霊園の住所やとは思わんかった。


「なんか法事とかで、その待ち合わせなんかも知れへんな。それやったら大事な事やろし、またちゃんと送信してるやろ。」


俺はそう考えて、特にその住所をメモる事もなく、削除した。その瞬間、スマホがブルルとバイブして、思わずスマホを落としてしもた・・・


「ちょ、心臓止まるかと思たわ!」


スマホは無事か!ちょっと大きい音したで!やばいんちゃうの!


機種変してまだ二週間も経ってへんのに、壊れたらシャレならん。なんや、故障しても新しいのに変えてもらえるとかいうサービスはケチって入らんかったし、俺ピンチ!


しかし、見た目もちょっと操作してみても特に異常はなく、とりあえずはホッとしながらも、メールを見ると受信ありになってる・・・


恐る恐る差出人を見ると、それは麻紀からやった。


「なんちゅうタイミングでメールしよんねん!今ので寿命が35日は縮んだがな!」


関西人の悪い癖っちゅうのか、スマホにツッコミ入れる俺。誰も聞いてへんけど自己満足というか習性というか・・・まあ、それはさておき、メールの内容に慌てた。


「しもた!今日は昼飯一緒に食べる約束してたやん!やばい・・・麻紀めっちゃ怒ってるやん・・・そら11時に駅前で待ち合わせやったから1時間は待たせてる上に、おはようとかメールしてもた・・・」


とりあえず俺は慌てて麻紀に電話・・・いや、無料通話のマインっちゅうアプリで麻紀に連絡した。


「も、もしもし・・・麻紀?すまん・・・」


「すまんちゃうわ!あほ!何年待たせる気や!もうミイラ化してまうで!ほんまええ加減にしいや!」


かなり怒っとる。こらマズい。しかも言い訳浮かばへん。ここは正直に謝るしかないわな。


「ほんますまん!なんか変なメール来るわ、悪夢で何度も目が覚めるわで、なかなか熟睡出来んかってん!で、気づいたらさっきや!ダッシュで行くから!」


「もうええわ!そっち行った方が早いわ!シバきあげたるから、顎洗って待っときや!」


「麻紀・・・顎じゃなくて首やで・・・」


「どっちでもええわ!あほ!ガチャン!」


「え?今自分でガチャンって言うた?もしかして・・・ってもう切れてるやん!」


『ピンポーン』


階下でチャイムが鳴った。そしておかんの大声が聞こえる。


「あら、麻紀ちゃん!よう来たなぁ~。上で寝てるわ!入って入って~」


「おばちゃん、こんにちは!お邪魔します~」


ちょ、ちょっと早ないか?


「さてと、まずは・・・」


いきなり麻紀の平手打ちが飛んできた。痛い・・・ほんま痛いわ!?と、声には出さず心の中で叫んだ。きっと赤くなってるやろ。でも、まあ自業自得やし、しゃあない・・・


「お、おはよう麻紀!早かったなぁ!」


「あほかっ!何時間経ってんねん!30分過ぎた頃にはこっちに向かってたっちゅうねん!それを、今起きました・・・みたいなメールとかありえへんし!何考えとんねん!」


「ほんまごめん・・・」


とりあえず平手打ちで多少は怒りも収まったみたいで、ベッドに腰を下ろすとPC画面を見た麻紀が不思議そうに聞いてきた。


「あんた、まさか今日のデート、肝試しでもやろとか思ってたんちゃうやろな?何?なんで霊園とか調べてるん?っていうか、そんなんで遅れたとか言うんちゃうやろな?」


「ちゃうちゃう!これや!このメール・・・あっ・・・消したわ・・・」


まさかこんな展開になるんやったら、あのメール麻紀にも見せるんやったわ。失敗した。けど、時すでに遅し・・・。信じてもらえるかわからんかったけど、昨夜のメールの件を俺は麻紀に話した。



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